パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

2001-01-01から1年間の記事一覧

BS1『海外ドキュメンタリー』「EUの光と影/第2回〜消えた援助金」

2001/5/20放送、デンマークDR、2000年 先週、何かと重なって第1回を見逃し、続き物だったらどうしようかと思ったが杞憂。前半25分はEU委員会人道援助局(ECHO)で起こったボスニアへの援助金横領事件という具体例を検証しながら官僚部分の腐敗というミクロに…

ETV『ドキュメント地球時間』「ミロシェビッチを倒せ!〜独裁政権と闘った学生たち〜」

2001/5/18放送、米TPI、2000年 楽しみにしていたのにうっかりして最初の25分を見逃した。反体制学生組織「オトポール」の中心メンバーイバン・マロビッチに密着して99年の空爆(見ていないから多分だけど)から2000年の議会選挙までのミロシェビッチ政権崩壊…

BS1『ワールドドキュメンタリー』「フランス家族のスケッチ〜その4〜兄弟と姉妹」

イマージュ&コンパーニ/ラ・サンキエーム、仏2000年 ちょっと飽きてきたシリーズの最終回。面白くなさそうなテーマだが、7人兄妹とか一人っ子で育った女性の4人子育てとか結婚しても各々のだんなと計4人で暮らす姉妹など面白家族を見つけてきて、ありきた…

『ETV2001』「ボスニア〜民族共生への道」

構成:岩田真治、制作統括:永田浩三 近頃コソボやベオグラード発のニュースが多かったので、ボスニアでも再びもめ事が発生していることを全然知らなかった。サラエボ、モスタルでクロアチア人が暴れているらしいが、アホアホアメリカ人のデイトン合意の内容…

BS1『ウィークエンド・スペシャル』「21世紀のパイオニア」

2001/4/6本放送、構成:奈良原志磨子、制作統括:関藤隆博 4月からいつの間にか始まっていた新番組の第1回。再放送で偶然見る。パイオニアがこれからも続々出て来るのかと思いきや、この週の主役クラウス・シュワブへの冠詞に過ぎなかった。彼は毎年1月にダ…

BS1『ワールドドキュメンタリー』「フランス家族のスケッチ〜その3〜母と娘」

イマージュ&コンパーニ/ラ・サンキエーム、仏2000年 2回目の父息子編よりも面白くなかったのは、ナレーション(すなわち恐らくディレクター)が男性で、本人は理解出来ない神秘の世界を覗き込む、という好奇心を充たす程度の関心でしかテーマに接していな…

BS1『ワールド・ドキュメンタリー』「フランス 家族のスケッチ〜その2〜父と息子」

イマージュ&コンパーニ/ラ・サンキエーム、仏2000年 フランス人は嫌な奴らだが、ドキュメンタリー制作に関してはどこの国の放送局よりも上手い。やはり出て来る実在の人物たちが聞きもしないのに、自分のことをベラベラ喋ってくれるのが勝因か。前回の「祖…

BS2『地球に好奇心』「原潜クルスクへの鎮魂歌〜ロシア軍合唱団の響き」

2001/4月7日放送 1928年にアレクサンドル・アレクサンドロフが結成したロシア軍所属の合唱団。2001年2月にクルスクの犠牲者と遺族に捧げる鎮魂歌を初披露するイベントに密着。原潜の沈没とその後の捜索というニュース自体は悲しみをもたらすというよりは笑い…

BS2『世界わが心の旅』「建築と初恋に燃えた日々」

建築家・黒川紀章とレニングラードの旅。革命直後のロシア・アバンギャルドとプレハブ住宅が、同じ思想のものとは思わなかったが、専門の建築家から見ればそんなものなのかもしれない。私の個人的なアバンギャルド建築のイメージは「頭がおかしい程変な形」…

『NHKスペシャル』「サッカー移籍ビジネス〜過熱する選手獲得の舞台裏」

2001/4/1放送、撮影;前田泰次郎、取材協力;A.C.バーリ、取材;齋藤肇/大瀬順子/クラウディア・トリピチャーノ、構成;小川道幸、プロデューサー;野々上勝男、制作統括;橋本裕次/金子与志一 以下ホームページより トップクラスのサッカー選手が移籍す…

BS1『日曜スペシャル』「ミール落下〜ロシア宇宙開発の光と影」

2001/4/1再放送(3/25本放送)、取材:渡辺常唱/石川慎介/菅野健也、構成:水野重理/岩掘政則、制作統括:鳥本秀昭/石川一洋/小泉公二 ミールの15年を、最近の落下騒ぎのドキュメントと15年以上の昔から続くソ連の宇宙開発の歴史をひも解く部分とを併行さ…

森首相辞任

アホ首相がとうとう辞めるというのはとても残念だ。密室で選ばれたとか資質に欠けるとかいわれるが、そんなものは首相になってから総選挙までにすっかり判っていたことだ。密室批判も、ある政党が幹部を集めてリーダーを選び、それを議員が承認したのならば…

『ETV2001』「戦争をどう裁くか〜(2)問われる戦時性暴力」その後

1月に『ETV2001』で放送された「戦争をどう裁くか〜問われる戦時性暴力」が主催者の「女性国際戦犯法廷」から「見解と公開質問状」を送られている。放送内容についての抗議のように書いているが、実際は自分達の見解が曲げられたことに怒っているのではなく…

『NHKスペシャル』「憎しみは越えられるか〜コソボ・ある小学校の6か月」

2001/2/25放送、撮影:河潟敏、コーディネーター:マムディ・ハキク、構成:柴田周平/松永真一、制作統括:角秀夫 ミトロビツァで2000年9月から2001年2月まで取材している。番組の出来自体は文句なし。気になった点を挙げると、校長の意図する民族の和解は…

『NHKスペシャル』「問われた危機管理〜650万本のタイヤリコール」

以下、NHKホームページより 去年8月、日本の大手タイヤメーカー・ブリヂストンの米国子会社ファイアストン社が、650万本という大規模なタイヤリコールに追い込まれた。事故はフォードの人気車種エクスプローラとの組み合わせで起こり、死者は全米で119人にも…

『ETV2001』「激動する地中海世界を読み解く〜第4回:アルジェリア:植民地の後遺症は克服できるか」

以下、ホームページより アルジェリアではフランスからの独立後40年近い今も、その時代の後遺症が残っている。経済破綻、それに続く内乱、無差別テロ。この10年で20万人もの一般市民が犠牲になった“死の三角地帯”を取材。アルジェリアの苦悩の歴史と現在を描…

『ETV2001』「激動する地中海世界を読み解く〜第3回:バルカン:民族対立の行方」

以下、ホームページより バルカン半島などに離散するアルバニア人。NHKスペシャルでは、資本主義への移行に揺れるアルバニア共和国、コソボでの激しい民族対立の現状を伝えた。冷戦構造崩壊後、各地で燃え上がるナショナリズム、民族主義について考える。 西…

『ETV2001』「激動する地中海世界を読み解く〜第2回:エーゲ海、ヨーロッパとアジアのはざまで」

以下、ホームページより EU統合を背景に複雑さを増すギリシャ・トルコの根深い対立。NHKスペシャルでは、その歴史的対立の狭間で引き裂かれた悲劇の民・ポントス人の壮大な流転を追った。EU統合・拡張の意味は何かを捉えなおし近代国民国家のあり方を省みる。…

ETV『アンソニー・ホプキンス、自らを語る』

inside the Actors Studio/The Craft of Theaters and Film 毎月1回の大人気シリーズ(かどうかは分からない)。ホプキンス氏は雑誌のインタビューなどで常々「演技なんて、脚本を読んで、台詞を覚え、演じる、何も難しいことじゃない」「スタジオで高尚な演…

『ETV2001』「激動する地中海世界を読み解く〜第1回:コーカサス回廊、結びつく宗教と国家」

以下、ホームページより ソ連崩壊の震源地モスクワから、コーカサス回廊のグルシアを越え、イスラエルへ。NHKスペシャルでは、プーチン大統領やシュワルナゼ大統領を始め、各国の元首、 総主教の本音を聞き出しながら、民族・宗教・国家が三つ巴になった混乱…

BS1『BS特集』「世界一のIT大国をめざせ〜フィンランド・若き運輸大臣の戦略」

撮影:徳田和広、構成:幡谷明仁、取材:鎌田優子/舞木宏美、プロデューサー:長江努、制作統括:西村泰顕/小泉公二、共同制作:NHK情報ネットワーク/テレコムスタッフ 90年代にゼロ成長となったフィンランドが情報産業に投資して復活した「失われなかっ…

ETV『未来への教室』「ホルヘ・カンポス〜第1回:ワールドカップに勝利するために/第2回:サッカープロ選手をめざして」

2001/2/17,24放送、撮影:荻原成王/ウオン・チョイ、コーディネーター:アルベルト久木/リリアン・ナカソネ、取材:永峰智/諏訪雄一、構成:梅田ひとし、制作統括:河邑厚徳/島崎素彦/福田哲夫 90分を通じて「ホルヘ、いい奴!」という話。プレッシャー…

BS2『地球に好奇心』「反骨の魂・肋骨レコード」

坂田明師匠がロシアに渡って、スターリン華やかし50年代に禁止されていたジャズのレコードを、肋骨や骸骨の映ったレントゲン・フィルムに溝彫って製作した、という話を追う。この肋骨レコードがロシアの音楽史などには載っている当たり前の話なのか、それと…

『NHKスペシャル』「激動・地中海世界」

この4回シリーズが失敗だったことをはっきりと4回目が象徴している。まとめるのがだるいので、今日まで放っといてきたが、仕方ないので、適当な履歴だけを添えている。再放送の時の参考になれば幸いだ。 以下、NHKのホームページより転載 「はじめに」:20世…

BS1『ワールド・ドキュメンタリー』「法なきヨーロッパ〜国際犯罪に揺れるEU」

仏/ラ・サンキエーム、テトラ・メディア、2000年 要旨は、EU内では人とモノの移動が自由になったのに、法律は各国で異なるし、政治家は立法権をブリュッセルに渡すのを嫌うので、各国の司法や警察は困っている、ということ。付加価値税もまちまちなので、架…

『ETV2001』「バルカン俳句紀行」

コーディネイター:大塚真彦、撮影:服部康夫、構成:七澤潔、制作統括:河内秀則 昨年12月30日に放送された『HAIKU・バルカンの戦火をこえて』を60分から90分に編集し直したディレクターズカットかと思いきや、同一取材で省かざるを得なかった人間に焦点を…

BS1『ワールド・ドキュメンタリー』「アメリカ麻薬戦争・政府対麻薬組織/むしばまれる国家の苦悩」

2001/2/3,4放送、米WGBH、2000年 NHKでは90分×2回で放送されたが、アメリカでは45分×4回シリーズではなかったかと推測される。ただの事件報道ではなく、今だからこそ分かる背景と結果が描かれたアメリカン・ヒストリーとしてかなり面白かったので、流れに沿…

BS1『ドイツ統一の舞台裏』「前後編」

ドイツZDF, 2000年 ドラマ部分と資料映像を混ぜた変なドキュメンタリー。最初、俳優と本物が全然似ていないのに違和感を感じたが、実は本物の映像と区別がつくようにという配慮かもしれない。コールやゴルバチョフの日常の癖を巧みに真似ているし、ミッテラ…

「ニューヨーク・新世紀への出発〜10民族10人それぞれのカウントダウン」

コーディネーター:石崎佳代子/会田美和、取材:遠藤長光/佐藤充則、構成:川田香織/金子ゆき、プロデューサー:矢島良彰、製作統括:中西利夫/北川恵 2000年12月31日のニューヨークで、10人の興味深い人物を10人のカメラマンを使って撮影し、120分にま…

『ETV特集2001』「戦争をどう裁くか(4)〜和解は可能か」

チリやグアテマラで内戦が終結した後、どのように国民の和解を進めるかについてアパルトヘイト後の南アフリカの真実和解委員会の活動を手掛かりに高橋哲哉氏と鵜飼哲氏の理想的なコメントで4回分をまとめた。しかし気になるのは、真実を証言すれば、恩赦を与…