パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『ワールドドキュメンタリー』「フランス家族のスケッチ〜その3〜母と娘」

イマージュ&コンパーニ/ラ・サンキエーム、仏2000年
2回目の父息子編よりも面白くなかったのは、ナレーション(すなわち恐らくディレクター)が男性で、本人は理解出来ない神秘の世界を覗き込む、という好奇心を充たす程度の関心でしかテーマに接していないことと、私がディレクターと同じ恐がり男の観点からしかこのドキュメンタリーを見ることが出来ないからだ。父息子編では「現代にも様々な両者の関係がある」と挑発していたのに、今回は「現代の母娘の理想的な関係は友人のような付き合いです」と断定した上で、両者の関係の19世紀以来の変化を歴史学者に語ってもらうというおっかなびっくり取材に終わっている。ちなみに最終第4回は「兄弟・姉妹」ということだが、「母と息子」「父と娘」の方が面白いと思うのは私だけだろうか。ちょっと危険な領域に踏み込むのを恐れたのか。