2001/4/6本放送、構成：奈良原志磨子、制作統括：関藤隆博
4月からいつの間にか始まっていた新番組の第1回。再放送で偶然見る。パイオニアがこれからも続々出て来るのかと思いきや、この週の主役クラウス・シュワブへの冠詞に過ぎなかった。彼は毎年1月にダボスで開かれている「世界経済フォーラム」の主催者。今年で31回目で、元はアメリカ企業の進出にビビるヨーロッパ企業経営者向けのセミナーだったらしい。金と権力を持った人間が一定期間・大人数集まれば、自然とそこにコネ・人脈が発生し、重要な取り引きを直接会って決定するようになった。そうなるとセミナーそっちのけで顔つなぎに来たい人殺到、ということで、いつの間にかパワーエリートの会合へと成長したらしい。で、今年は日本のアホ首相も招かれたわけだが、表立っては話し合えないことをコネを使って進展させるのがこの会議の真骨頂なのに、24時間も滞在せず、官僚の原稿を読んでトンポ返りしていい気分なところがアホ首相、流石。「山陽新聞がブームを取り上げる頃、そのブームは終わっている」という格言に従えば、「日本が会議に顔を出す頃、その会議の役割は終わっている」だろうか。
