パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

2001-01-01から1年間の記事一覧

ETV『アクターズ・スタジオ・インタビュー「自らを語る」シリーズ』

2001/12/24-27放送 月曜日はジャック・レモン(1998年作)。「some like it hot」は『お熱いのがお好き』、パワーステーションの曲もこれを踏まえないといけないのか。 火曜日はアンソニー・クイン(1997年作)。両親がサパティスタとかパンチョ・ビラの支持…

BS1『ワールド・ドキュメンタリー』「ロシアからイスラエルへ〜『祖国』を求める移住者たち(Moscow on the Mediterranean)」

ホーム・ピクチャーズ、イスラエル2000年 1998年12月に行われた1市長選から99年5月の総選挙までをロシア移民党の活動を中心に見る。もっと移住者の生活に密着したレポートかと思ったら政治ものだった。イスラエルの中で異質な団体を内部のイスラエル人が観察…

BS1『ウィークエンドスペシャル』「9・11テロを撮ったカメラマン〜衝撃の体験と迫真の写真」

ニューヨークには戦場カメラマンが沢山居を構えていて、テロには皆カメラを持って現場に駆けつけたから水準の高い報道写真が出回ったという話(本当は違うけど)。「今まではどんなに戦場で危険な目に遭っても、帰れば安らげる場所があったけど、もう今はど…

BS1『ウィークエンドスペシャル』「生きる夢〜イラン国境・アフガニスタン難民の子供たち」

イランの映画監督マジッド・マジディが「身近で起こった事を冷徹な眼で記録するぞ」ではなく「とにかく映像を世界に発信して力になりたい」というスタンスで撮影したらしいのだが、出来た映像はいつものイラン映画的な乾いた映像詩だった。見続ける集中力は3…

『NHKスペシャル』「混迷の大地を行く」

ソ連消滅10年だというのに、関連ドキュメンタリーの放送が少なすぎる。これは前半がキエフの農場、後半がキルギスの原理主義者と、運命のいたずらWTCで働き始めたロシア人の物語。10年の節目に取り上げた人物はちょっとミクロ過ぎるが、マクロ過ぎると「総論…

BS1『ウイークエンドスペシャル』「米ソ対立が生んだ同時多発テロ」

ゲストに東京大学教授山内昌之他ロシア人とアメリカ人、キャスターは藤澤秀敏とほとんど『BS21』。ロシア人の通訳に米原万里と気合いの入ったつくり。アフガンの古いお宝映像にグロムイコやアンドロポフ、ウスチノフなど元スラブヲタにはたまらない裏話。死…

BS1『ワールド・ドキュメンタリー』「アフガン潜入ルポ〜北部戦場を行く」

2001/12/2放送 以前、放送したアフガン系イギリス人女性の潜入ルポ第2弾。今度は10月の戦争下、北部同盟支配下で取材。彼女の「私と違う考えを持つ人は封建主義者か洗脳された可哀想な人に決まっている」という傲慢さを受け付けない。

『サッカー批評』にベルデニクのインタビュー

『サッカー批評』という(恐らく季刊の)雑誌にズデンコ・ベルデニクのロング・インタビューが掲載されている。自身のプレッシング・サッカーの起源について、最初はサッキ・ミランだが日本からスロベニアに帰国して代表監督になった94年頃からはリッピ・ユ…

BS朝日スペシャル『戦争の国からきたストイコビッチの叫び(仮題)』

2001/11/6放送 「ピクシー追うのならもっと相応しいジャーナリストが何人かいるのに、何故金子達仁?」というグランパス・サポーターの嘆きはよく分かるが、あまり対象に寄りすぎた人間を起用すると、トルシエと田村修一のような関係になるので、金子氏くら…

『ETV特集2001』「戦争をどう裁くか〜(2)問われる戦時性暴力/(3)いまも続く戦時性暴力」

2001/1/30,31放送 NHKホームページより 戦争・内戦・民族紛争のなかで起きた犯罪を検証し、当事者間の和解を進め、共生を目指そうとする取り組みが世界的な規模で進められている。「人道に対する罪」という国際人道法によって裁き、和解を実現しようというの…

『海外ドキュメンタリー』「腐敗した精鋭部隊〜ロサンゼルス市警察(LAPD BLUES)」

2001/10/23再放送、米WGBH、2000年 こういう「事件の真実を要確認」ものは、リアルタイムでアメリカのタブロイド紙を読み、誤った情報入りまくっているアメリカ市民以外が見てもあまり意味がない。白人警官がごろつき射殺したら実は黒人警官で、それからLA暴…

BS1『海外ドキュメンタリー』「アフガン潜入ルポ〜タリバン圧制下の女性たち」

2001/10/7放送、英チャンネル4/ハードキャッシュ・プロダクション、2001年 2001年2〜3月にアフガニスタン系のイギリス人女性ジャーナリストによる隠しカメラ潜入取材。知られざるタリバンの非道ぶりを公に知らしめた功績と潜入取材した勇気には拍手を送るが…

BS1『海外ドキュメンタリー』「エシュロン〜謎の情報監視装置」

2001/9/20放送(本放送はもっと前)、タン・プレザン=スイス、2000年 エシュロンの存在を欧州議会は明言しているのに、アメリカ政府はそんなもの存在しないと言い張っている。国際社会の面前で食い違ってもいいほど、欧州の方は余程根拠に自信があるのかと…

『NHKスペシャル』「戦場のITビジネス〜狙われる希少金属“タンタル”」

2001/9/22放送 元はイギリスITNが制作したドキュメンタリーをNHKスタッフが編集したもの。元バージョンはBS1で放送されたのだが、地上波での放送がめっちゃ面白くて反響がすごかったためなのか、「これは日本国民に知らせねば」とスタッフが思ったためなのか…

ETV 『ジュリア・ロバーツ 自らを語る』

『ベスト・フレンズ・ウェディング』で復活する前の97年制作なので、『マグノリアの花』のオスカー・ノミネートと『プリティ・ウーマン』に触れた後は、微妙にコケた映画における微妙な演技論だったので全てが微妙だった。番組前のイメージとしては「さっぱ…

ETV『スティーブン・スピルバーグ自らを語る』

2001/8/13、8/14放送 お馴染みのシリーズに真打ち登場で、1999年放送だからシリーズの中では新しい(トム・ハンクスなんか『めぐり逢えたら』が最新作だったし)。『ジョーズ』あたりから『プライベート・ライアン』までを語る。人を楽しませるのが好きだけ…

BS1『ワールド・ドキュメンタリー』「祖国に見捨てられたソビエト兵」

2001/8/4放送、スウェーデン・ジラフフィルム、2000年 東部戦線でナチスの捕虜となり、ノルウェーに送られて道路建設の強制労働させられたロシア等人が、戦後ソ連に帰った瞬間から「裏切り者」としてソ連の強制収容所に送られた話。冒頭に北欧の地図を1枚出…

『NHKスペシャル』「巨大神殿は実在したのか〜古代・出雲大社のナゾ」

2001/6/23放送、取材:坂本誠道/福井陸士、編集:鎌田学、構成:野村直樹/岩崎努/井上恭介、制作統括:北原則夫/隈井秀明 難しい建築の話もなく、ちょっと歴史的な話にも踏み込みつつ、『プロジェクトX』みたいな展開も盛り込みつつ、でも関心が湧かない…

『ETV2001』「麻薬・エイズ〜エストニアの誤算」

2001/7/26放送、撮影・報告:後藤健二、構成:児島芳樹、制作統括:小出由美子 インディペンデント・プレスのフリー・ジャーナリスト後藤健二の単独取材をスタジオで見ながら語る方式。前半は2001年5月に取材の現状報告、公式には89年以来、エストニアはEU加…

『ETV2001』「ロシア〜徴兵に揺れる若者たち」

撮影:堀内一路/E.コクーセフ、音声:木村敏行、コーディネーター:Y.クラショフ、取材:高尾潤、構成:馬場朝子、制作統括:塩田純/山内聡彦 日本におけるロシア軍に関する報道ネタというと「チェチェンは無意味な戦争」とか「新兵イジメ」とか「とりあ…

BS2『ロバート・デ・ニーロ、自らを語る〜アクターズ・スタジオ・インタビュー』

2001/7/11放送、1998年アメリカ アクターズ・スタジオのすぐ近くグリニッジ・ビレッジのミーン・ストリートで生まれ育ち、本人もこの演劇学校に通ったという内輪話から、そこの先生だったステラという女性、リー・ストラスバーグ、同窓のハーベイ・カイテル…

参院選挙

選挙権を持っている素人が票読みをしたり、マスコミが政策的な論点を示さず、数の計算が好きなのは、公約が皆似たり寄ったりで実行力があるか、信頼出来るかでしか計れない(つまり、誰も信頼出来ない人は投票にいかない)というのが大方の見解なのかもしれ…

『チェコ対日本』

久しぶりにサッカーの試合を保存用ビデオに録画するくらい入れ込む。遂に動くトマーシュ・ユンを見る。ロシツキのような中盤の選手かと思ったら1トップだった。サラサラ髪に襟立てて思いっきりトッティをパクっていた。でも走る時の腕の振りはネドヴェド。全…

『日本対アンゴラ』

相変わらずミニオランダ、というとオランダ好きに怒られるだろう。アンゴラ相手のゲームを見ていて考えたのは、例えば『オランダ対ナイジェリア』のような「1対1で勝つのが前提のシステムの権化」対「西側でシステムもそこそこ覚えてきたが、身体能力の権化…

『日本対オーストラリア』

西村監督がオランダ好きなのは3-4-2-1がほとんど3-4-3なので分かるし、ボールを回しつつもラストパスがヘタレなのでシュートに至らないのもミニオランダという感じ。いわれてみれば、森崎にーさんと青木の2枚底がどちらも組み立て派であり、ディフェンスライ…

『ハイビジョンスペシャル』「亡命者たち」

120分で5人の亡命者をレポートしているが、取材の熱意に差あり。総合ナビゲーターはワシントン支局長手嶋龍一だが、取材先はロンドン、ニューヨーク、パリ、マイアミ、ニューヨークで、それぞれの支局員が当事者にインタビューして、後はアーカイブの資料映…

『ETV2001』「イギリス〜改革はなぜ成功したのか」

NHKサイトより転載 2回目のテーマは教育改革。ブレア首相は、演説の中で「教育、教育、教育だ」と連呼し、国民に教育の重要性を訴えた。教育水準の低い地域に、予算を集中投入する制度改革を断行。指導力のない教育委員会を民営化し、教師以外の人材を授業に…

『ETV2001』「イギリス〜改革はなぜ成功したのか」

NHKサイトより転載 第1回のテーマは、失業率を大幅に下げた雇用対策。「働くための福祉」を理念とするブレアは、失業者への手当てをカットし、代わりに職業訓練所や企業、NGOへの補助金を増額する制度改革で100万人の雇用を確保した。 というわけで、いつも…

BS1『ワールドドキュメンタリー』「EUの光と影〜第3回・揺れる農業政策」

2001/5/27放送、2000年、デンマークDR制作 まずはNHKのホームページより転載 第3回目のきょうはEU統合で苦境に陥っている農家の実態に迫る。EU統合で得られた政治的な安定や平和と引き替えに、域内の農家が次第に減少し、農業の形態が変わろうとしている。EU…

BS1『ワールド・ドキュメンタリー』「ロシア・女性たちの選択〜結婚・仕事・信仰」

2001/6/8放送、仏グラナ・フィルム・ストゥディオ制作、1999年 ロシアで、修道院に入った女性と、結婚せずに軍のテロ対策部隊に所属する女性の2人の生活の様子や家族との対話を取材。2人を交互に見せる意図が分からないし、この2人から現代ロシア人の結婚観…