パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『ETV2001』「戦争をどう裁くか〜(2)問われる戦時性暴力」その後

1月に『ETV2001』で放送された「戦争をどう裁くか〜問われる戦時性暴力」が主催者の「女性国際戦犯法廷」から「見解と公開質問状」を送られている。放送内容についての抗議のように書いているが、実際は自分達の見解が曲げられたことに怒っているのではなく、「自分達の精神的支柱を番組のコメンテーターに送り込んでいるし、放送シナリオもチェックしたし、私達の思い通り」と思っていたのに、右翼がNHKを脅したことで放送内容が変更したことに腹を立てているのだと思う。自分達の主張が丸抱えで放送されると思っていること自体、面白い人達だが、なるほど、言われてみれば、何故か番組の終了時間が5分ほど早かったし、制作した下請けに無断でNHKが改ざんしたというのも頷ける。しかし「私達の主張を…」などともっともらしいことを言わずに「NHKは右翼の犬か、左翼のなれの果てか態度をはっきりしろ」と聞いた方が分かりやすいのに。ただ産経新聞とか自分達の主張を曲げて報道すると分かっているメディアは始めから閉め出しておいて「最終日しか見ていないのにコメントするな」とか「海外のメディアに較べて、国内の取材が少なかったのは残念」とか言うのはかなり格好悪い。「日本人は謝らないし、償わない」という自分達の偏見を裏付けてくれるイベントが開催されれば、そりゃあ取材するだろう、海外のメディアは。イベント自体はそれなりに意味があると思うけれど、もう少し反対意見に寛容にして打たれ強ければ、と思う。