パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS2『地球に好奇心』「原潜クルスクへの鎮魂歌〜ロシア軍合唱団の響き」

2001/4月7日放送
1928年にアレクサンドル・アレクサンドロフが結成したロシア軍所属の合唱団。2001年2月にクルスクの犠牲者と遺族に捧げる鎮魂歌を初披露するイベントに密着。原潜の沈没とその後の捜索というニュース自体は悲しみをもたらすというよりは笑いを誘うものだったと私は今でも思っている。それは交通事故のニュースを見る度に私が爆笑するのと同じ仕組みで「時速100キロで居眠りしながらカーブ曲がってんじゃねーよ、免許取り立てヤンキーが」という事象自体は笑いを誘う以外の何物でもないのに、人が死んだという事実だけに引っ張られて殊勝な態度をとる必要はないということだ。20歳の前途有望な若者が事故で死のうが、80歳のナチスの残党が老衰で天寿を全うしようが事象としては同じである。結局、何が言いたいかと云えば、歌・鎮魂歌・合唱というのは、下手な映像やおべんちゃらよりも死の悲しみや怒りやそれに対する共感・共鳴を生み出せるものだと感じたということだ。