パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『日曜スペシャル』「ミール落下〜ロシア宇宙開発の光と影」

2001/4/1再放送(3/25本放送)、取材:渡辺常唱/石川慎介/菅野健也、構成:水野重理/岩掘政則、制作統括:鳥本秀昭/石川一洋/小泉公二
ミールの15年を、最近の落下騒ぎのドキュメントと15年以上の昔から続くソ連の宇宙開発の歴史をひも解く部分とを併行させる作りで、下手をすると訳分からなくなるのだが、それをヴラジーミル・ソロヴィヨフという初期は宇宙ステーション開発技術者として、現在は宇宙管制局のボスとしてミール落下の総指揮を取る人物に焦点を当てて上手くまとめている。しかし面白くはなかった。面白かったエピソードは宇宙滞在記録を持つポリャコフ氏の滞在理由、当時は迎えに行くロケットが飛ばせないので放置、ということだったが、実際には1年半滞在という記録を作ることで世間の注目を引き戻し、予算を手に入れようとする窮余の策だったようだ。もう一つはソ連NASAからパクった「ブラン」を見ることが出来た。まさにスペースシャトルのパクりだが「宇宙へ行って戻ろうとすれば、結局こういう形になるもんだ」というソ連当局の当時の談話が懐かしい。