パロップのブログ

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『ETV特集2001』「戦争をどう裁くか(4)〜和解は可能か」

チリやグアテマラで内戦が終結した後、どのように国民の和解を進めるかについてアパルトヘイト後の南アフリカの真実和解委員会の活動を手掛かりに高橋哲哉氏と鵜飼哲氏の理想的なコメントで4回分をまとめた。しかし気になるのは、真実を証言すれば、恩赦を与える、というやり方に、ボタ元大統領などは証言すら拒否した、ということに触れていなかったことだ。「私が命令しました」と言ってしまえば、政治状況が変わってやっぱり恩赦を取り止めて罰を与えよう、となったら、以前に宣誓して証言したことは証拠になるわけで、「あのクソ野郎を許しちゃおけない」と心の中で思っている在野勢力がいる限り、特に最高責任者の場合真実が語られることは難しい。