パロップのブログ

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バロンドール

最近は海外サッカー系のニュースサイトをほとんど読まないので、憶測も混じってしまうけど、どうやらネドヴェドが非難に曝されているらしいので、チェコ代表ウォッチャーとして、何か書いてみる。
まず、バロンドールの候補になるのは、個人技の王様(ファンタジスタか得点王)かタイトルに貢献した人。ワールドカップやユーロがあれば、そのタイトルを獲った国の選手。国別対抗がなかった年は欧州カップを獲ったクラブから(話は逸れるが、欧州で活躍していれば非欧州人でも資格ありなのに、ユーロを条件に入れるのは本来おかしい)。一番良いのは、欧州タイトルを獲った国・クラブにスーパーフォワードかファンタジスタがいる事。ジダン@フランス代表とか。
いなかった場合、個人能力主義と業績主義に分かれる事になる。今回ならば個人能力のアンリ/ロナウド系(トッティは普通に有り得ないだろう)と、ミランでタイトル獲ったマルディーニ系。例年はどちらの系統がバロンドールを貰っても、一方が他方を「おかしいのでは」とイチャモンつけるだけで済む話。ところが、能力主義とタイトル主義の折衷案でネドヴェドに与えたものだから、右翼左翼両方から非難が上がり、通常の2倍になっているだけの事だろう。
個人的には能力主義はどうかと思う。通常、技術は錆び付かないのだから、毎年同じ顔触れになる。大体、能力主義ならば「デニウソンとかオルテガとかジェイジェイとか、そんなのにやれよ」と言いたくなる。
一方の業績主義では、ミランに抜きん出た活躍をした攻撃陣がいなかったためキャプテンのマルディーニが候補に挙がった。ディフェンダーに与えると通っぽくて格好が付くし。ただマルディーニに与えるのなら、ミランで欧州制覇&ワールドカップで準優勝(欧州トップ)した1994年(←この辺うる覚え)だったろうが、その時はワールドカップベスト4のストイチコフブルガリア代表)へ、92〜93年頃(バルセロナでの活躍)に与え損なった積み残し分も含めて上げてしまった。その積み残しをまた払うために、今回マルディーニに上げるのはどうかという話。
セリエのタイトル獲ったユヴェントスの中心選手(ネドヴェド)とリーガのタイトル獲ったRマドリードの中心選手(ラウール等)を比較する事なんて不可能だし、トヨタカップ方式でCL決勝で決勝点を上げた人にすれば分かり易いが、それを敢えてワイワイ決めるのが面白いのだし、元々サッカーに個人タイトルを与える事自体が半分遊びなんだから、もっと楽しく決めれば良いのに。欧州人のバーカ(そういえば、今年のCL決勝はスコアレスPKだったのも揉める原因の一つか)。
仮にネドヴェドでなければ、自分はデコ(ポルトポルトガル代表)が良かったと思う。UEFA杯を獲っているし、ファンタジスタ。ボルドー時代にUEFA杯ミランを破った95-96シーズンのジダンを彷彿とさせる。恐らくフェリッポンはルイコスタを外してデコを入れる。ジョルカエフからジダンに移行したように。そしてユーロで転ける。そうなるとデコがバロンドールを貰えるのは2006年頃だろうか。