パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

瀬戸内海放送(テレビ朝日系)『人間ビジョンスペシャル』「心の中の国境〜無国籍投手スタルヒンの栄光と挫折」

2004/2/15放送、85分(CM込み)、企画:上杉一紀(北海道テレビ)、原案:多田健(北海道テレビ)、取材ディレクター:原田泰二、AP:廣瀬益己、構成:大辻民樹(浅井企画)、演出:井口義朗(日本テレワーク)、プロデューサー:簾畑健治(日本テレワーク)、チーフプロデューサー:戸島龍太郎(北海道テレビ)、制作協力:日本テレワーク、制作著作:北海道テレビ(HTB)
(公式サイト)http://www.htb.co.jp/vision/kokoro/index.html
スラヴ好きかつ野球少年だった私にとってスタルヒンは特別な存在。といっても知っているのは西木正明の『凍れる瞳』で読んだ話だけだが(しかもすっかり忘れている)。今回、投げている動画と話している音声があったので万歳。すごい昔の人のようで、旧制中学時代の同級生が生きているし、関根潤三氏はスタルヒンと一緒にプレーしているし、徳光氏はスタルヒンのプレーを見た事があるし、歴史上の偉人から急に現実感が出てきた。日本国籍の話はアレックスや田中トのケースを思い出した。今は日本に役立ちそうな人はそこそこ優遇するけど、それ以外は見かけ主義といったイメージ(「役立ちそう」も「見かけ」も曖昧な基準だけど)。
ソ連無き今、白系ロシア人という表現自体意味不明になりつつある気がする。イコンの裏に大切な書類をしまっているのは流石ロシア人。ソ連時代末期に「アイスホッケー同様本気で強化を図れば15年で世界一になる」と言っていた野球だが、やはり強化費がないと難しいらしい。
日曜昼にふさわしい温い人情ものかと思わせて残り20分からいきなりロシア取材まで敢行したスリリングな謎解きになって驚いた。地元及び北方に密着した北海道テレビのポリシーというか独自性を感じた。但しサイトは何故か激重なのでお薦め出来ない。