「演劇と同じで、観客がいてこそのサッカーだろうに」というガッジィ・ガジエフの嘆き―かつてサンフレッチェ広島で指揮を執り、その後はロシアリーグのベテラン監督として尊敬を集めている―は、現場の切実な声だろう。
―大平陽一『ロシア・サッカーはどこへ行くのか』
http://www.hit-charivari.com/article/data/p0173.html
そっか、ガジエフが真価を発揮出来なかったのはビッグアーチの観衆が少なかったからなのか。というのは冗談だが、ウィキペディアを見るとガジエフの実績はすごいな。大学でスポーツ心理学を学んだとか代表スタッフを長年務めたとか、微妙に小野剛臭もするけど。上に引用した文章を書いた大平氏の著書『ロシア・サッカー物語』には、シベリア出身のヴァレリイ・ニポムニャシイ監督について「かつてロバノフスキイのアシスタントを務めたこともある彼」(p.60)とあるのだが、経歴をみる限りロバノフスキとの接点はよく分からない。80年代にソ連代表スタッフで、90分間走れ走れサッカーのガジエフだったら分かるけど。
- 作者: 大平陽一
- 出版社/メーカー: 東洋書店
- 発売日: 2002/06
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