パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

国家の罠』を図書館で立ち読みしていたら止められなくなり、結局借りて読んだ。「てめえ、ソ連北方領土関係のドキュメンタリーの感想をあれだけ偉そうに書いといて、まだ読んでなかったのかよ」と言われると返す言葉もないが、恥を晒しつつ感想を書く。
本書は10万部以上売れたそうだが、ロシアにはあまり関心の無い、田中対鈴木対外務省のドロドロした喧嘩に興味があっただけの人とかは買って騙されたと思ってそうだ。
本書の中でゴロデツキー教授に絡む学会に出席していた学者として挙げられている臼杵陽氏だが、年末にETVで放送された番組(→http://d.hatena.ne.jp/palop/20070123)に出演していた。その時に氏のプロフィールを検索したが、どうやらイスラエルで勉強した中東専門家。確か最近の手嶋龍一氏との対談記事だったと思うが、佐藤氏が「外務省はアラビア語の専門家を育てるためにシリアへ派遣するだけでなく、アラブ研究が充実しているイスラエルでも行うべき」みたいなことを言っていた。その辺りのことが本書を読んで自分の中では繋がったが、どうも日本だと「世界情勢を知るにはイスラエルの行動原理を学ぶべきだ」という考え方をすると「先生、あなたは人権侵害イスラエルの代弁者なのか!」という批判に繋がる風潮がありそう。
1999/11/22放送の『ETV特集』「混迷するロシア」に佐藤氏が出演していたらしい(P.138-139)。自分の日記をみると、翌23日の午前中に部屋の掃除をしながら見ていたことになっているが、全く記憶にない。
国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて