パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

イタリア賞

2007年1月2日にNHK-BS1で放送された『BS世界のドキュメンタリー』「緊迫の52時間」をみる。“イタリア賞2006-時事ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞”という煽り文句が気になったので調べ、何とかイタリア賞のサイト(http://www.prixitalia.rai.it/index_html.htm)にたどり着く。ラジオ部門やウェブ部門もあるが、テレビに関係ありそうなところだけ以下にコピペ。

PRIX ITALIA WINNING PROGRAMMES
TV DOCUMENTARIES - CULTURAL AND GENERAL INTEREST
France - FR3
THE BATTLE OF CHERNOBYL
Director: Thomas Jonhson
Producer: Play Film

PRIX ITALIA WINNING PROGRAMMES
TV DOCUMENTARIES - CURRENT AFFAIRS
United Kingdom - DISCOVERY NET
THE BESLAN SIEGE
Director: Richard Alwyn
Producer: Liana Pomeranzev

PRIX ITALIA WINNING PROGRAMMES
SIGNIS AWARD
United Kingdom - CH4
THE ROAD TO GUANTANAMO
Director: Michael Winterbottom, Mat Whitecross
Producer: Andrew Eaton, Melissa Parmenter

PRIX ITALIA WINNING
QUIRINALE SPECIAL PRIZE(Cup awarded by the President of the Italian Republic)
SBC/RTS - Serbian Broadcasting Corporation
LIFE THAT KILLS
Director: Olivera Pancic

PRIX ITALIA WINNING
GRANAROLO SPECIAL PRIZE(Communication for Life)
CH1 Russia
LOST IN AFGHANISTAN. TO RETURN IN TWENTY YEARS
Director: Rasim Poloskin
Producer: Vetlana Kolosova

http://www.prixitalia.rai.it/prix2006/PDF_2006/winner2006.pdf

ということで、ドキュメンタリーは“CURRENT AFFAIRS”と“CULTURAL AND GENERAL INTEREST”の2部門に分かれ、「時事ドキュメンタリー部門」とは前者のこと。後者はもう少し一般教養的なものらしく、こちらの受賞作は 『チェルノブイリ 連鎖爆発阻止の闘い』として既に日本のディスカバリーチャンネルで放送されている。視聴した人の感想をブログで読む限り「緊迫の52時間」と同様の事件再構成タイプのようなのだが、どうなのだろう。ジャーナリスティックな手法と歴史的な手法の違いだろうか。
SIGNIS AWARDは“Its principle scope is to promote “Media for a culture of Peace”.”ということで、2006年に授賞した作品は『グアンタナモ、僕達が見た真実』というタイトルで劇場公開されている。映画の公開に寄せた手嶋龍一氏のコラム(http://www.ryuichiteshima.com/news/news.html)を読むと、ノンフィクションではなくあくまでフィクション。ウィンターボトムは『イン・ディス・ワールド』でもアフガンからイギリスまで旅する少年の物語をドキュメンタリータッチで映画化している。同じ手法なのだと想像する。
残り2つはいわゆる審査員特別賞のよう。マイナー言語で作られているのか英語版があるのか分からないが、おれたちのNHKならきっと買ってくれるはず。何にしても世界的な賞を獲得した作品の多くを見ることが出来る日本は恵まれている。