パロップのブログ

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紅白戦(美作ラグビー・サッカー場)

7/12
オフィシャルに「午前10時〜」と書いてあったのに、9時半に着いたら、もうアップを終える処だった。紅白戦を10時から始めるためには、それより早く練習を始めているのは当然かもしれないが、それなら「練習は9時〜(紅白戦あり)」にして欲しかった。
紅白戦はレギュラー組対サブ組ではなく、大体戦力を等しく割った2チーム。黄組は林、八田、上村、服部、ハンジェ、大木、梅田は確認出来た。クワマソはやや短髪&茶髪で途中まで気が付かなかった。キャプテンは服部。赤組は下田、リコー、駒野、兄さん、パソ、高萩、マルシェ、茂木は確認。高橋は途中交代でベンチに戻ってくるまで、気が付かなかった(そもそも練習に参加していないと思っていた)。キャプテンは兄さん。他の選手(サテライト組)はほとんど見たことがなかったので、判別不能(山形、高木、木村、田中、あたりはマジワカラン、須田と佐田も)。セザールは休養。
赤組の監督が名指しで指示を送っているので分かったのが大久保。リコーと組んだり西嶋と組んだり、とにかく出ずっぱり。茂木と高木がU20帰りだからか出場時間が短かったのに、何故か出ずっぱり。
元気は見たことはなかったが「背が高い」との噂で判別出来た。「梅田よりポストプレーは上」との触れ込みだったが、ハイボールの競り合いはほぼ大久保の完勝。結局、評価を上げたのは、このレベルなら普通に安定している八田かもしれない。
兄さんとパソの中盤は中途半端。片方が底からサイドにボールを散らせば、もう片方がゴール前に詰める風でもなく、お互い底の近い位置にいて「おー、良いボール蹴るのー」と見ている感じ。ついでに言うと、最初は兄さん左、パソ右だったが、途中で左右入れ替わったりする。「流れの中でポジションチェンジ」というのではなく「5分毎に入れ替わるべし」という約束事のようだった。どちらも右利きで得意な位置取りも似ているので、適性検査の公平性(機会均等)を重んじたとか。パソのロングフィードって、色々な球筋があって、なる程ベッカムに似てない事もない。「パソを右サイドハーフで」という声も頷ける。とりあえず、中盤の底ではあまり必要がないという声にも頷けるが(下手すると、怪我が完治しても兄さん、セザール、浩司、ハンジェ、クワマソ、高萩、高木に次ぐ優先順位8番手では)。
ピッチ全体に聞こえる声で指示を出すのは上村1人。隣の選手やらパスの受け手に指示を出す選手はまあまあいる。シャイニング林も結構大声で指示出している。ハンジェは全く声を出さない。味方を鼓舞するような声はムードメーカーに任すにしても、途中から組んだ青山くらいには、どう動いて欲しいとか伝えた方がいいんじゃないか。試合前には八田と動き方の確認をずっと話していたので、ちゃんとコミュニケーションは取っているようだが。
その青山は練習生の割に、ボールに触る機会も多かったし、持つと積極的にプレーしていた。まあ自分から「くれ!」と意思表示する事はなく、ボールのない所での動きも、後ろの上村の「青山、○○!」という声に操られていた感もある。「物怖じしない」といっても、まだ高校生とはいえ、一緒に練習する高萩だって16,7歳で、しかも公式戦にも出場している訳で「高校卒業と同時に、広島でレギュラー取る積もり」くらいの気持ちでいてくれないと。プレースタイルはイングランド的なセンターハーフのイメージ。「中盤ならどこでも出来る」ではなく、あくまで「真ん中で色々な事が出来る」感じ。ただサイズがないので「スケールの大きな」というイメージではない。ジェラードではなくネドヴェド(ちょっと苦しい喩えか)。
一方、高萩は絶不調なのか。トラップとかボールコントロールは「巧いなあ」と感心するけど、ボールを持ってからどうして良いのやら分からない風だし、何よりボールが貰えない。4-3-1-2のトップ下にいた時は、ロングボールが頭の上を通過するし、セカンドボールの拾い方が分からない。後半、中盤ダイヤモンドの左に入った時も、どういう動き方をしたら良いのか分かってない感じ。一番得意なポジションで「好きなようにやってこい」と送り出されるか、迷いが吹っ切れて一段上がらないと、トップチームで見る事はなくなりそう。
赤組が後半、同じ選手で違うフォーメーション試行を色々やっていたが、その時の指示を聞いていると新潟戦で見たような4-3-1-2は「三枚底」ではなく「普通のダイヤモンド型4-4-2」だったらしい(セザールとクワマソが左右サイドハーフということ)。田中(俊也)がトップ下に入ったり3トップの一角に入ったりした(はず)。
マルシェは普通に上手かった。足下でボールをキープして上がってくる中盤の選手にリターンのパスを返して、自分はラインの裏へ抜けて、というイメージが自分の中では出来ているのだろうが、そこにクロスは出てこないから両手を広げる事になる。他の選手の視野が狭いのか、「どうせマルシェにラストパスを出しても…」と思われているのか。
この日以外に広島の練習を見た事がないし、他クラブの練習を見た事があるわけでもないので、いい加減な事しか書けないが「上村の声が響く以外は静かで、のどかなキャンプだな」というのが率直な印象。もちろんスケジュール的に疲れのピークなのだろうし、それでも局面の競り合いでは激しい当たりもあり、レギュラー争奪戦という部分は確かにあった。ただ結構起きた間抜けな失点の場面でも「あーあ、やられちゃったよ」という和やかなムードが微妙に感じられた。(もちろん見た事はないので、噂の範囲で)紅白戦からミスに対して厳しい声が飛ぶといわれる磐田のような話を聞くと温いんじゃないかと思う。チームカラーというのもあるし、どこかの練習法を真似したからといって上手くいくとは限らないし、小野監督の考えとして(なのか広島のカラーなのか)、上から怒鳴りつけて緊張感を出すとか、ミスに対して罰走なんかをさせて尻を叩くとかの「選手が考えるより強制させる」やり方が嫌いなのかもしれない。ただ少し不安になった。
その中で、ハンジェが場違いなくらい兄さんに凄いチャージでボールを奪いにいく場面を沢山見たので「ハンジェは凄いライバル心を持っているのだろうな。もしかしたら、私生活から敢えて口を聞かないとかやっているかもしれない」などと思っていたら、帰りのバスで隣同士だったので笑った(実は浩司だったという可能性もあるが)。ちなみに運転席の後ろ一番前に大木とパソの坊主組が陣取っていたのも妙に可笑しかった。