パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

「第33節・山形戦」

2003/9/13
生観戦した後、テレビでもう一度見た。9/13初回放送

試合前のベンチ入りメンバーと先発発表を間違えた。電光掲示板の表示の仕方が分かりにくい。
浩司の試合前練習のミドルシュートは次元が違った。重いとか速いとか鋭いとか色々な意味を含めて凄かった。
前半は「動画デジカメで45分間マルセロを追う」という意味不明な企画をしながら見ていたので、内容はほとんど分からない。ので、印象短評で済ませる。ちなみに動画の方は手振れでブレブレ、使い物にならない。研究の余地あり。
松下はパスが繋がらなかった度に、手を上げて謝っていたが、ちょっとおどおどしすぎ。しかし、守備に関してはポジショニングが悪そうで、案外、マッチアップした7番(高橋健二)にほとんど仕事をさせなかった。確か高橋は山形の攻撃の起点だったはず。以前サカマガかサカダイで風間八宏氏が「サイドで相手の力が上の時、常に5メートル空けて向かい合っていれば、抜かれないし、ボールも上げられない。詰まらないから普通はしないけど」と書いていた。多分、守備が専門外の人に守備的な仕事をさせる場合、一番即効性のある守り方なんだろう。「ボール持ったら自分で抜け」とか「簡単にはたくな」とか散々な野次を飛ばされていた松下だが、そもそも小野監督が服部と同じ仕事を右サイドの松下にも求めているとは思えないのだが。
現場で見た時は、元気が省エネというかこのところのテレビ放送試合並みに動いていないように見えたので、「慣れてきて効率よくやろうとか思い始めたのかも」とがっかりしたが、帰ってテレビでもう一度見ると、相変わらず、よく走り回っていた。チェイシングにいくタイミングなんか、やはりテレビと現場では印象が違う。
マルセロの動き出しとかパスを出す時の視野だとか、あらためて言うまでもなく、最高だった。ウソっぽいダイビングもそれに華を添えていたし。
兄さんのイエローカードは「不可解」でもなんでもなく、相手陣地から広島側のゴールキックの位置までボールを戻すために蹴られたボールを途中でカットしたのだから、堂々たる時間稼ぎだろう。累積出場停止をもらうためのワザとだとしか思えないのだが、試合後もしれっと「悔しかった」とか言っていたらしいのは、「ワザとやりました」というと罰則があるからか。
兄さんは良い意味で力が抜けたというか、「J2だから頭一つ抜けたプレーをしなきゃ」という気負いがなくなったというか。だからこそ遊び心も出てきてドリブルで前にかかったりもする。
井川はオフサイドをとった時の手の上げ方とか副審の方を振り返る仕草だとかオサレヒールに似ていた。ボールにも人にも強いし、ガンバの若手には燻っている才能が沢山いそう。ガンバが二部に落ちて、巨大戦力をもってひたすら勝つためのサッカーをしている姿を見てみたい気もする。
山形は、あれにバレー並みの外国人フォワードがいれば、全然違うのだろうけど、あのレベルのフォワードなら上村/リカルドでもやられない。


次の日は吉田へ初上陸。死ぬ程見学者がいた。
サテライトの試合を45分だけ見て帰った。メンバーは以下のよう。

…………11茂木………9高橋……………
………29西村………………13松浦……
…………4桑原………23ハンジェ………
28佐田…20大久保…18八田…25須田
……………………林……………………

本当は松浦もフォワードの3トップらしいが、私にはこう見えた。
佐田と須田の区別がつかなかったが、どうやらソダンみたいな頭をした左側の方が佐田のようだ。
ハンジェはみんなから「ハンジェ、ポジション確認!」「ハンジェ、もっと前!」「ハンジェ!」「ハンジェ!」と周りから言われまくりで、愛されているのか、「来週はトップチームに加わるのだからしっかりしろ」という期待が大きいのか。とにかく、プレーはよくなかった。パスがオドオドしている。
大分の選手の方が目についたかも。
5番(浮氣)はキャプテンシーが溢れていた。
27番(柴小屋)というディフェンダーはベンチから怒られっぱなしだった。「常に二つ以上選択肢を考えておけ」みたいな事を。それでもプロかよ!とも思うけど、多分高校までは頭を使わなくても最強だったんだろうな、という恵まれた体格をしている。ジャンプすれば全部競り勝って、後は前に蹴っておけばOKみたいな。プロとして生き残るためにマインドを変える事が出来るかどうか。
19番(キム・ドンヒョン)は最前線で立っているだけだったが、ボールが来ると八田と格闘技を繰り広げていた。韓国の記者に「あのチェ・ヨンスが守備をするなんて」と驚かれた市原のチェ・ヨンスも若い頃は、あんな感じで、点を獲る事に集中していたのだろう。こちらも未完の大器。
(原文)http://fayefaye-web.hp.infoseek.co.jp/football302.html