パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『ETV2002』「ジェニンで何が起こったか」

2002/7/11放送分、構成:石井裕一郎、制作統括:東野真
土井敏邦というジャーナリストが撮影した当地の映像を見ながら解説。当人をスタジオに召還。ネットで検索する限り、彼は売り出し中のビデオ・ジャーナリストというわけではなく、80年代からパレスチナに入って取材し学術系の文章も書いているちゃんとしたジャーナリスト。今回はたまたま映像メディアを選択した感じ。TBSでの放送ではもっとパレスチナの人民に共感している感じだったらしいが、今回は「どっちが悪いとかじゃなく、平和を探らないといけないですね」という温い(中立な)結論。内容は、イスラエル兵がジェニン難民キャンプに匿われているテロリストを捜索するために荒っぽいことをしていたら囲まれて一部隊全滅。イスラエル上層部ぶち切れて住民見境なく虐殺、という流れらしい。ネットをうろうろすると、意外に親パレスティナな日本人活動家がいることに驚く。正直、今の無限報復連鎖と「無差別自爆テロはどう考えても否」「いや、50年以上も占領しているイスラエルが悪い」という政治論争はあまり関係がない気がする。いや、もちろん関係あるのだけれど、恨みの連鎖と政治目的というのはちょっとずれているし、日本の援助団体は困っている人に力貸すだけにしとけや、後は何を言ってもイデオロギー煽っているようにしか一般人には受け取ってもらえないから。と、ネットヒッキーが言っても仕方ないのだが、本当に困っている人たちにミルクと予防接種を送りたいなら、50年以上も前のことをどっちの責任とかいって軽い人たちをひかさない方が得策だろうと思う。