パロップのブログ

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CS「ナビスコ杯第4節・東京ヴェルディ1969戦」

2005/5/28放送、主審:高山啓義、実況:西岡明彦、解説:清水秀彦
いつもヴェルディとの試合は相手のゆる〜いリズムに飲み込まれ、だらけた印象になる事が多いけど、今日は特に中盤でお互いにミスが続き(意図は分かるが精度が足りなかった)、暑さのせいなのか運動量も落ち気味、最後はカウンターとカウンター返しの凡戦。5-0-5フォメの凡戦と云えば、WC98の韓国対ベルギーが記憶に残る。
クワ田と浩司のポジションを入れ替え、クワ田にプレッシャーの少ないところでボールに沢山触らせてやりたかった気もするが、玉乃や小林慶に振り回され、直接失点に絡むミスをしてしまうと、一層立ち直るのに時間が掛かるかもしれないし、難しいところ。新人を試すには前目のポジションの方が良いということだろうか。
左カズ/右浩司という中盤の組み合わせだったが、浩司の適性には程遠い印象。というか現時点での浩司は複数のポジションをこなせるものの、どのポジションでもレギュラーの7掛け程度の器用貧乏に陥っている感じ。もっともこれは浩司の責任ばかりというわけではない。今の広島は誰が入っても機能する組織サッカーをやっているように見せ掛けて、実はレギュラー11人の個性を奇跡的に組み合わせた寄せ木造り。他の選手が割って入るのは実力云々のところではなく難しい。この試合のバランスの悪さも3バックor4バックの問題ではなく、意思の通じるメンバーが欠けていたのが問題。恐らくいつものメンバーで3バックをやれば、そこそこ機能すると思われる。たとえば以下のような感じ:
…ガウ……寿人…
ベト…大木…駒野
…カズ……茂原…
服部…小村…ジニ
………下田………
もしくは、
…ガウ……寿人…
…ベト……大木…
服部…茂原…駒野
小村…カズ…ジニ
………下田………
を常時変形しつつ、適宜バランスを保つ事が可能だと推測される。監督が前俊ではなく寿人をスタメンに使うのも、スタミナの問題ではなく11人による機能性の問題ではなかろうか。「黒猫でも白猫でも鼠を捕る猫は良い猫」とは考えない監督のような気がするし。
「最初のチャンスを寿人が決めていれば」と思ったりもするが、技術的な能力をかって起用しているわけではないので仕方ない。「珍しく中盤からのロングスプリントが多いなあ」と思ったら、最後は足つっていたし、よく頑張っていた。途中から入った大木さんは相変わらずツボを心得た動きで逆転の立て役者になりかけたが、クロスの前にスライディングしてかわされちゃって台無し。
「ワシントンと比べるとガウボンはスケールが小さい」を連発していた清水氏はボンさんに謝れ!(AA略