パロップのブログ

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CS「第22節・ジェフ千葉戦」

2005/9/7初回放送、主審:上川徹、実況:加藤暁、解説:戸塚啓
試合当日の広島スレでは散々な言われようだったが、個人的な好みで言えば、前半45分は今シーズン屈指の出来。ハンジェと茂原がガツガツ奪いに行くけど、自分の能力以上の事には手を出さず、味方がガンガンボールを奪ってくれるので、カズが常に前を向いて余裕を持ってパスを出し、ポゼッションしている時のバランスが良いから駒野/服部の両サイドもタイミングを見計らって上下動出来る。但し、アクセントを付ける選手がいないので、ボールは回るけど最後の一刺しが出来ない。確か、前回「最高の出来」と評した試合もベット抜きで、無得点だったような記憶がある。それからハンジェとカズの凡パスミスで大ピンチを招いた場面が数回あったが、それはまあ誤差の範囲。
得点の場面は相手のミスだろうが、前半からガウボン/寿人がいつも以上に激しくDFを詰める場面が目立った。恐らくスカウティングから「ジェフの最終ラインはフィードに難があるので、どんどんプレッシャーをかけろ」くらいの指示はあったと思われる。そういう地道な繰り返しの成果と考えたい。
激しいプレッシャーといえば、この日の広島は50/50のボールに対し、球際でチームカラーにない随分ハードな当たりをしていた。その割に終わってみれば、両チームともにFKの数は10ずつだから、激しい割にクリーンというか、上川氏はうまく流してコントロールしていたと思う。サポとすれば、お互い2本くらい「ファールなのに流してんじゃねえよ」と言いたくなる場面もあったが、それこそお互い様だし「仕方がない」で収まる範囲だろう。
先制後、やや攻め込まれていた60分、大木さん→浩司。大木さんは電池切れを起こしておらず、丁寧にプレーしていたが、やはり後ろのカズに短いパスを出すような消極性は似合わない。大木さんから無謀な特攻を取ったら、何が残るというのか。電池切れといえば、寿人の方が先に切れていたように見えたのだが、そう見えて85分くらいにウラへ抜けたり出来るのが寿人のすごいところだと素直に感心する。
浩司を入れてからは無理にカウンターを狙わず、マイボールになったらゆっくり回す。スタミナ切れした後の時間帯をどう使うか、というような賢さが出てきた。と思った矢先に失点すると、残り15分はグダグダ。特に浩司は途中から入って中盤を活性化させるような存在ではない事を証明。残り10分でクワダが入ってくると、ツインズが守備的MF、クワダと茂原が攻撃的MFというポジションに見えた。そんな風に3列目でバランスをとるためにお前を投入したわけでもなかろうに。それから小さな事だけど、ロスタイムに前俊がFKをゲットした場面、浩司がボールに近づこうという素振りをしたけど、前俊が蹴る気満々なので所在無さげにそこを離れ、結局ベンチからの指示か何かで浩司が蹴る事になった。チームの約束事で自分が蹴る事になっていたのならば、自信を持ってボールのところへ行け。頼むぜ。
試合終了後、駒野と巻が挨拶より少し長めの言葉を交わしていた。二人の接点は代表しか考えられないので、やはり巻が「俺は今回外れたけど、お前は頑張ってこいよ」みたいな言葉を掛けたのだろうか。「たった2試合で代表の戦友かよ」とつっこみたくなるが、微笑ましい。
この試合の警告でカズは累積3枚になったはずだが、ガンバ戦は絶対にカード貰わないで欲しい。ジニーニョありのベストメンバーで浦和に挑戦したいが、カズが抜けるとそれも叶わなくなってしまう。