パロップのブログ

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CS『第6節・アルビレックス新潟戦』

2006/4/6放送、実況:田中雄介、解説:川勝良一
内容に関して書きたいと思う部分が何もなかったら、出来れば関わりたくない巷で流行りの監督解任話でも書こうかと思っていたが、事前の噂ほどひどい内容ではなかったと感じた自分は甘い傍観者。
用語だけが独り歩きしているプレミア風中盤フラットだが、テレビで見る限り、中盤は台形になっているオーソドックスな4-2-2-2っぽい。戸田も以前の1人だけ早いタイミングのチェックを止め、ゴール前でワイパーの役割をしていた。理想主義の終焉ではあるが、ここまで結果が出ていなくては現実主義も仕方ない。
プレミア風と聞いて、両アウトサイドにギグとかピレとかクリロナを思い浮かべるから違和感があるわけで、ラツィオ時代のネドヴェドみたいなサイドハーフ的なイメージで考えると、ベットやハンジェ的なサイドハーフもありだろう。
自分の妄想では、監督の脳内は「最初にシステムありき」ではなく、「最初にカズと戸田の共存ありき」。思い出してもらいたいのは、昨シーズン勝っていた時期でも、攻めの途中で(例えば大木さんのところで)ボールを失ってカウンターを食らう場面は頻出しており、GK&CB2人の神懸かり的ディフェンスがうまく回っていただけという面があったこと。今節の新潟戦と同様、被シュート数で負けていた事も多かった。そういう時は「カズのワンボランチで守り切るのは無理」という声も多かったし、ステップアップとして戸田とカズを組ませるのも理に適っているはずだった。
新潟戦では、流れの中で相手が5人しかいないのに、ゴール前に8人が密集している場面が映っていたが、結局、戦術がどうこうではなく、誰が上がった時は誰がカバーに入るとか、共通のピクチャーが描けるようにならないと、どうにもならないだろう。今のままだと、カズと戸田のどちらかを外してトップ下に誰かを入れても、選手同士の距離感はよくならない気がする。
昨シーズン、最もうまく同じ絵が描けている場面で、良くも悪くも1人だけ違う絵を描いていたベットだが、今くらいチームがバラバラだと、攻撃時のパスミスよりもむしろ守備面で一層の混乱を引き起こしているようにしか見えないので、自分としては左OMFに浩司かクワダでも入れ、左サイドは服部/カズ/浩司で約束事を、右サイドも駒野/戸田/ハンジェで約束事を作って欲しい。SBが上がった時の穴の塞ぎ方をキチッと決めれば、意外性に欠けた昨シーズンへ逆戻りかもしれないが、守備の安定と攻撃力のやや上昇を得られるのではなかろうか。
新潟戦のハンジェは、軽いボールの貰い方を相手に狙われていた感じもしたが、基本的に重馬場に弱そうなので、晴れの日はやってくれるんじゃないかと期待する。ただ、以前はもっとプレーが粗いというか、相手に良い形で前を向かれた時はイエロー覚悟のファールをよくしたものだが、このところクリーンになって持ち味も消えかかっている懸念はある。
とにかく、きちんとボールを繋ぐ意識のあるカズ/戸田をほとんど経由しないのが歯がゆい。別に3列目から攻め上がってジェラード風ミドルシュートとか期待していないので、後ろでゲームを作って欲しい。川崎戦は左右分割ではなく、ボランチが前後に並ぶブラジル風らしいが、これで見るべきものもなく、ホーム4連敗となれば、その時は監督解任話でもしてみる。

川勝氏が広島に優しかった。