パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『BS世界のドキュメンタリー』「検証・米メディアのイラク戦争報道(Weapons of Mass Deception)」

2005/1/25放送、50分、日本語版導入:岡部徹解説委員、プロデューサー:アンナ・B・ピザロ、構成・演出:ダニー・シェクター、制作:グローバルビジョン(2004年アメリカ)
インタビューVTRに登場した主な人物:ジョン・ドノバン(ABC記者)、ピーター・アーネット(ジャーナリスト)、エリック・オルターマン(評論家)、ジェイク・リンチ(BBC記者)、レスリー・ケイガン(反戦活動家)、エイミー・グッドマン(ジャーナリスト)、ロバート・ヤング・ペルトン(ジャーナリスト)、グレッグ・ケリー(フォックス・ニュース記者)、グウェンドレン・ケイツ(ピープル誌記者)
公式サイト(http://www.wmdthefilm.com/mambo/index.php)によると、完全版は100分。ということは日本語版は約半分をカットしているわけだから、番組の出来を評するに値せず。1番組でわざわざ1サイトこしらえているということは、ドキュメンタリー系映画祭に出品を狙っている大作なんだろう。
面白かったのは、日頃見ているチャンネル毎のイラク戦争に関する誤解を調査した研究(番組テロップによれば2003年10月2日の調査)で、もっとも誤解していたのはFOXの視聴者(80%)、もっとも少なかったのは公共放送(PBS)の視聴者(23%)。80%といったら、視聴者は戦争に関するほとんど全てを事実誤認していることになる。流石はFOXクオリティ。一方PBSは政府予算ではなく民間の寄付等によって運営されているらしいので、意外と政治的にフリーハンドなのか。しかし大口寄付をくれる相手は叩けないとかありそうだが、その辺はどうなのだろう。
パレスティナホテルにいたロイターの取材陣が米軍の砲撃を受けたシーンでは、泣きながら「助けて!」と言っている山本美香氏(だったはず?)が映っていた。今後も国際映像に登場し続けることになる。