パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

ウチはユーゴ関連なんかもあって、何年も前からアンチ・アメリカっぽい言いぐさをしているし、最近はアメリカを自分勝手だと叩く風習も流行っているが、上記の番組に関してちょっと考えることがあった。武力による他国攻撃の話はひとまず置いて、よくあるアメリカ批判に「自分とこの民主主義を押しつけるな」とうのがある。戦争で疲弊し、中産階級もいないし、(整備された組織としての)官僚システムもない国で選挙をすることが「とにかく選挙しろだと。そんな土台のない処で紙切れを投票したって、すぐに崩れるだろうが」という批判を生む。その批判の裏には「自分とこの制度が一番完璧だと思ってんだろ、この糞アメリカ人が!」という批判もこめられていると思う。しかしアメリカ人は実際に自分たちのやり方が完璧だと思っているのだろうか。アメリカが民主主義というか選挙を始めたのはイギリスの自治領だった頃だと思うが、それから独立戦争の時も、南北戦争の時も、国土が荒廃していようが国民が疲弊していようが、とにかく選挙はやった。アフリカ系に投票権をやらなかったり、政治献金がどんどん膨れていったり、テレビ映りが良い奴が勝ったり、問題があっても選挙はやった。ついこの間の大統領選挙も間違って票の少ない方が勝ったり、とかなり問題ありだが、選挙はやっている。多分みんなでタウンミーティングして課題を見つけて、解決策としてそれぞれの意見を出し合ったら、結局ボスのやらなければならないことに大した違いはないのだから、結果にはそんなには拘らないのかもしれない。だからアメリカは「戦争直後だから」「制度が整っていないから」と言い訳ばかりする国家に「とりあえずやってみろ、ダメだったところは次に直せばいいだろ!」と苛つくのではないだろうか。特に半分は自業自得で内戦始めたくせに「国際社会の介入を」「援助を」と言いつつ、「主権」「内政不干渉」など権利を並べ立てるアフガンなんか「アルカイダがいなかったら、お前らのところなんか、無視しとるわ!」というのが本音だと思う。まあ、自分が気に入らないというだけで、ニカラグアやらグラナダやらユーゴスラビアやらに爆弾を落とし、民主的な政府を転覆させるアメリカが「自分とこの制度は完璧」と思っている可能性の方が高いのは確かだけど、ちょっと弁護してみた。
第56回totoの結果:1口100円で6当7外。