パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

NHK『HAIKU・バルカンの戦火をこえて』

俳句が短型詩として世界中に広まっているのは周知のことで、ここでもどんな形式で作られているかなんてことには触れていない。重要なのは旧ユーゴから分裂した、そして敵味方に分かれた者同士が戦後、俳句仲間として集う話。戦争中、戦地で戦ったクロアチア人スロヴェニアで辛い目にあっているセルビア人との交流が中心。セルビア人の妻・娘がセルビアに移住しても今、夫が遭っている困難に遭うだけだし、何でもないセルビア人スロヴェニア人の結婚が思わぬ国際結婚に結果としてなった以上、解決法はなく、ただ時に流されて、良い句を作るしかない。クロアチア人の方はこの放送を見る限り、戦争犯罪人の資格充分で、しかも戦争から抜けられず妻に暴力を振るって離婚する。戦争中に戦争行為を行った人間が不幸になる、その事実が受け止めづらい。