1995/10初回放送
なかにし礼が生まれ育った満州を訪ねる。造り酒屋の主人として豊かな生活をしていた氏の父親はソ連によって強制労働に駆り出され、死んだと云う。遺体は墓ならぬ穴にまとめて捨てられ、どこかも今は分からない。但し、番組では父親への思いというよりは、故郷への憶いが中心だった。「心の旅」だから。故郷が今や自分の国でないというのがどういうものかは分からないが、例えいつでも訪れることが出来る日本のどこかでも50代以上の人にとっては、自分の幼き日の記憶とは全然違う風景になっているのではないだろうか。
