パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『世界潮流2006』「開戦から3年 “イラク”は世界をどう変えたのか」

2006/3/12放送、50分×2、第1部:混迷の連鎖、第2部:問われる超大国の選択、撮影:辻謙一郎/米山敦、取材:吉見和紀/寺島香織、ディレクター:萬木洋/新田義貴、制作統括:薮並整司/朝比奈正彦、スタジオ司会:藤澤秀敏(NHKアメリカ総局長)、スタジオゲスト:トマス・バーネット(元アメリカ海軍大学教授)、フランソワ・エイスブール(フランス戦略問題研究所顧問)、ファワズ・ジャージェス(サラローレンス大学教授)
他で使用したとおぼしきニュース映像とスタジオ討論の組み合わせ。ゲストのフランス人が序盤から飛ばしまくりでアメリカ人専門家に絡み、NHKらしくない白熱した論戦がみられた。以前、ゲストで出演した専門家が書いていたが、NHK製討論番組は事前に台本があるらしい。ゲストの著書や講演から台本を作るので不本意な事を言わされるわけではないが、ライブ感がない。司会者がゲストに発言機会を割り振って、ゲスト同士のクロストークがない立ち会い演説会のような感じ。では、今回は何だったのか。討論番組に台本を書くのは日本人くらいというから、フランス人に台本を渡したら鼻で笑われて無視されたのか。それとも決められた台本をノリノリで生き生きと読んでくれたのだろうか。エイスブール氏からダバディ臭がしたようなしないような。
『世界潮流2006』は今回が最終回。4月からは『地球特派員2006』が始まるらしい。映画のエンドクレジットだと「パリユニット」「NYユニット」などと撮影ロケ地毎にスタッフを並べるものだが、ドキュメンタリーもロケ地/取材者/撮影者等をセットにしたクレジットにして欲しいところだ。ワシントンのスタジオを撮影していた人間とカメラ担いでバクー油田まで赴いた人間がクレジット上では等価、というのはどうも違和感がある。