パロップのブログ

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自分の事

今週の『週刊サッカーマガジン』内ティベール氏のコラムはロナウド及びレアルの名手たち。「守備をしない」とか「オフ・ザ・ボールの動きが悪い」とか悪評高いニュー・ロナウドだが、「ストライカーなんざ足下でボール受けてからゴールするまでにファンタジー起こせば文句ないだろ」というのが氏の姿勢。要するに、氏がバロンドールロナウドではなくアンリを推すのは「ゴール以外のチームへの貢献度」ではなく、「今年のロナウドはゴールが少ないだろうが、ゴルァ」という事。ただ氏の「瞬間の詩人」ファンっぷりを考えると、氏の「ディステファノはゲームの全てを支配していた」なんて発言は割引いて考えるべきかもしれない。
今週の『サカマガ』では佐山一郎氏がコラムでまたトルシエに毒を吐いて評判になっている。どうやら佐山氏がトルシエの記者会見で「今日は守備的にいくのか、攻撃的にいくのか」と質問したら、「こんなレベルの低い奴がサッカーの評論家をしているから日本のマスコミはだめなんだ」とトルシエに曝し上げをくらったのをずっと根に持っているのが原因らしい。トルシェビキの総本山では佐山氏の粘着ぶりが糾弾されているわけだが、自分がトルシエ信者でもあり佐山信者でもあるからだろうか、正直トルシエも大人げないという気がする。もちろん記者会見の文脈(再三専門的な質問が飛び交った後の初歩的な質問だったとか、佐山氏が「得意げだった」とか)が分からないと迂闊なことは言えないわけだが、佐山氏はサッカーの専門家ではなく、いわゆる「オサレ」な雑誌にコラムを載せたり出来るコネを持った人であり、日頃サッカーに興味のない人にトルシエに関する記事を読ませたり出来るポジションの人に対して「もう少し具体的に質問していただけますか?」と返しても良いところを「素人が記者会見に来てくだらん質問してんじゃねえよ」と言って、公衆の面前で恥をかかすことが賢いやり方とは思えないし、その件で恨まれて「トルシエは社会的におかしい人」のレッテル貼りをされても、ある意味で仕方ないことだとも思う。トルシエが「記者会見ってのは、殺るか殺られるか、殺伐としているのが良い」という考えを持っていたのならば、記者に専門性と勉強熱心さを要求していたのならば、仕方ないことではあるが、湯浅タンの文章を読むと、真剣な質問にもエスプリではぐらかしていたような印象を持ってしまう。
今さらながら『サッカー批評』に関して、書き漏らしたこと。永井洋一氏が横浜市のワールドカップ担当者(スポーツ振興課長あたり)を掴まえて、吊し上げインタビューを行い、市担当者がはぐらかした返答しか返さない様子が全文ノーカットで掲載されている。永井氏は、ワールドカップ後に横浜市がサッカーのために何も行動しないことに腹を立てているようだが、それを官僚にいうのは筋違いだろう。グラウンドが欲しければ、議員に陳情して議会で予算を獲得すれば良いのであって、個別に役所へ押し掛けて「○○しろ」と言うのは、ただのクレーマーだ。役人というのはお上が決めたことを言われた通り実行するから役人なのであって、たとえ非能率的でも役人が慣れる間もなく3年程で部署を回されるのは、個人の裁量で可否を決める「人治主義」にならないようにするためで、例えば「その部署40年」の主が全ての陳情者に面接して「そのアイディアは面白そうだから採用」「お前の物言いが気にくわないから却下」なんてことを行ったら、中国である。「ワールドカップ後に市として何をするか?」を考えるのは市民であり、それを汲み上げるのは民意で選ばれた議員であり、それに予算をつけるのは議会であり、言われた通り実行するのが役人である。決して一市民の要望を検討して決定するのが役人ではない。「市会議員なんて偉そうなおっさんばかりで、民意を反映していない」としたら、それは選んだ市民がバカなのであり、役人の責任ではない。検索してみた限り、横浜市の市議会選挙には8000〜10000票集めれば当選出来るようだ。スポーツする世代、子供を持つ世代を集結させれば、可能な数字だろう。大企業に勤めるサラリーマンが多く住む都市だろうし、「選挙へ行こうよ。会社や労組が押しつける議員に投票しても、生活は何も改善されないよ。自分の暮らしに直結する問題を扱う人を当選させようよ」と呼びかけ、クレーマーから一歩組織化されたプロ市民的に「市民派」議員を一人出せば、予算もずっと通りやすくなる。市の役人が言う通り「要望が多いことを形にして現せば、実現しやすい」はずだ。浦和や鹿島では実際サッカーに関係したクラブやサポーターが圧力団体として議員を送り出している。実行が決定し、予算がついた案件が滞っている時、初めて「この無能な役人が!」と罵倒すれば良い。永井氏はまず自分が選挙に行ったのかを明らかにすべきだろう(行っていたら、ごめんなさい)。
BS1『レアル対世界選抜』。ノーカット版で小ネタでも探そうかと、早朝の生放送を録画したつもりが、WOWOWを録画していたので、夜の再放送。ダレッサンドロオルテガの臭いがするのは気のせいか。確かバルサにいた気がするビッサーリは、やはり不安定な感じ。車ドゥリは味方からもハブにされていたような。
BS2『伝説のスーパースター大全集』4夜目、ジョージ・ハリスンの『セット・オン・ユー』を捕獲。当時はバンド・エイドよりも作為っぽさが目立って気に入らなかったUSAフォー・アフリカだが、20年近く経過し、改めて(映像付きながら)音楽だけに集中して聴くと、個性的なボーカリストが集まっていて面白い。スティーブ・ペリーやケニー・ロギンズは、80年代に出したソロ・ワークは忘れられても、こっちでのワン・フレーズは記憶に残りそうだ。