パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

スフィアリーグ・ガッタス・吉澤ひとみ

はじめに
本稿の骨子は去年12月くらいに構想したもので、そのまま放置していた。基本的な考えは今も変わっていないが、その後今日まで様々な展開もあったので細部に修正を施している。1年前、次のモー娘。を卒業するのは高橋と藤本だと思っていたし、吉澤が大学で授業を行うなど予想もしなかった。どうせならスフィア終了後にまとめの文章を書けば良いのかもしれないが、まあ基本的には現場に行かない在宅系ヲタの戯れ言だし、5thが終了したところで見切り発車する。当然の事ながらガッタス視点なので、他チームファンには腹立たしい表現も含まれていると思うが、自分が幕張で開かれたフィギュアスケート世界選手権を観に地方からわざわざ出掛け、フリーの演技を終えた10代ハンガリー人美少女に向けてリンク内へ花束を投げ入れるという、年季の入ったスポーツ少女大好きっ子なキモヲタであることを告白しておくので、御容赦願いたい。

その1:スフィアリーグ
リーグ開始当初は「参加チームが半端な11なのは何故だろう」と思っていたが、参加したいチームを全部連れてきて「11」だったわけではなく、チームを選別した上で「11」にしたようだ。参加11チームのうち、3チームがリザーブ総当たり、8チームがトーナメントだと、参加した全チームが2試合は平等に行う事が出来る上で、決勝に残ったチームのみが「正当な報酬」(C湯浅)として3試合目がある、というシステムそのものは素晴らしい完成度だと思う。1日拘束された上に、負ければ1試合でお払い箱だとタレントとして不効率だし、かといってあまりに悪平等でも真剣勝負にならない。また、リーグ戦等にして勝ち進んだチームの試合数が増え過ぎた結果、決勝に辿り着いた時には疲労困憊というのでも困る。またリピーターの観客が多いとはいえ、誰もが全ての大会を観戦するわけでもないのだから、その場が盛り上がりを考えると1大会毎に優勝チームを決めるF1方式も妥当だろう。いろんな意味で1日興行としては最善を尽くしたアイディア商品だろう。よく分からないが、もしかすると、フジ系の格闘技か何かが発祥なのかもしれない。
もちろん「リザーブに落ちたくない余りに経験者を補充し過ぎだし、守備的な方向へ向かっているし、PKも多過ぎじゃね?」という批判的な意見があるのも理解出来るが、結局スフィアリーグというのは往年のアサヤンと同じで、可愛い女の子へ無理矢理な負荷をかけて泣いたり笑ったりするリアクションを見て楽しもうという企画なんだと思う。かつての『アメリカ横断ウルトラクイズ』とか『アメリカ版サバイバー』といった方がしっくり来るかもしれない。なので、試合のレベルがどうこう、PK多いのがどうこう、助っ人がどうこう、といった試合の質に文句をつける事自体が無駄というか枝葉。「クオリティの高いプレート試合が見たいなら本物を見に行け」という話であり、大会の途中でシステムを変更するにしても「如何に参加選手を泣いたり笑ったりさせて見せ物にするか」という方向へ突き詰めて行くのは理に適っている。
個人的には、ファイナルステージの後、上位4チームで総当たりプレーオフとかやって欲しい。年末はみんな忙しいだろうけど。

その2:ガッタス
以前から何度も書いているように、ガッタスには初期の構想通り知名度を活かした社会奉仕団体としての活動を期待していたので、芸能人大会という興行に行き着いちゃったのには複雑な思いがある。とはいえ、一般人の大会に混じっても迷惑をかけるのは確実だし、対外試合をするという目標がないまま練習しても、なかなかモチベーションも上がらないだろうから、仕方なかったのだろう。また、スフィアリーグが始まる前は、ガッタスも感動的な人間物語をみせる役割を担っていたが、リーグ開幕後は「泣いたり笑ったり」担当を他の無名タレントに譲る格好となり、ガッタスは興行の中心的存在としてひたすら決勝まで残る(3試合する)ことのみがノルマという苦しい役回りとなった。結果最優先という状況では、なかなかモチベーションも保ちにくかっただろうと思う。その点から考えても、昨年11月、スフィアリーグがスタートする前のタイミングで、『スピリッツオブガッタス』とDVD『万才!フットサル』が発売されて良かった。あれで第1部完。
紆余曲折を経て今のガッタスは練習が実を結んで勝っても「フットサルしかすることがない暇な雑魚メン」と言われ、負ければ「あれだけ偉そうな事を言って無名の芸人に負けてやがるプゲラ」と言われる。どっちに転んでも報われない不幸なポジションに辿り着いてしまった感はある。だが、どうせ興行をするからには、ガッタスのメンバーには「他のチームは〈有名になるために〉フットサルをしているかもしれないが、私たちは〈有名だから〉フットサルをしている」という気概は無くさないで欲しい。「余所は芸能人として売れた人間から抜けていくのに、ガッタスの雑魚メンはずっと球蹴りしか仕事がなくて必死だな」といった野次もあるが、そもそもガッタスは到達すべき場所が他事務所と違うわけで、他チームが週5回練習して急速に上手くなったり、単体で売れてきた人間が多忙を理由に脱退したり、というような即効性のある刹那的なチーム作りを行ってしまうのは仕方ないとして、ガッタスがそれに倣う必要はどこにもない。
そうはいってもJFAから依頼を受けた2003年と2006年現在を比べれば、ハロプロを取り巻く世間の空気も一層悲惨な方向へと進んでいるし、もしも発案者の平田竹男JFA名誉副会長(専務理事=当時)がポルナレフだったなら「ありのまま今起こった事を話すぜ!『ゴマキあややに依頼したと思ったら、いつのまにかカントリー娘が中心になっていた』。何を言ってるのかわからねえと思うが…」くらいの感想は持っているかもしれない。また、他チームファンの人からすれば「おいおい、今のモー娘メンバーなんかより、うちのグラビアアイドルの方がよっぽど世間で有名だぜ、ボケ」と思っているかもしれないが、メロンもカントリーも単独で『うたばん』や『Mステ』へ出演した実績もあるわけだし、その辺りは誇って良い。そして、余所が人間を目まぐるしく入れ替えるなか、ガッタスは芸能人フットサルの縦軸として、固定したメンバーで成長物語を見せ続けることも大切な役割である。先駆者としての物語性を保つためには、たとえ戦力的に苦しくなってもボス斉藤さんと関わりがあるメンバーで固定しながら続けることが大切だと思う。
余談だが、ガッタスメンバーが常々言っている「芸能人チームを10点差くらいで破って都大会に出たい」といった言葉を過信とか驕りのように捉えている人もいるようだが、あれは『I WISH』風に「もし芸能人チームを10点差くらいで破れるならば、都大会にも参加出来るのになあ(でも実際は破れないし、参加も出来ない)」という諦めの言葉だと解釈するのが風流なモーヲタ。ただガッタスメンバーは「勝負事は白黒はっきりつくのが好き」とも言っているが、これには同意出来ない。勝敗なんて相手チームのレベル設定次第でどうとでもなる相対的なもの。逆に歌や振り付けのような身に付けたものはちょっとのことではぶれない。(自分は実際に見てないが)テレ東の帯番組で愛さんが言っていたらしい「頂点はない」というのは芸能人としてのある種の真実。相対的な位置よりも絶対値を大事にして欲しい。

その3:吉澤ひとみ
暗闇を彷徨っていた吉澤が光を見出したきっかけが、フットサルだったのか、安倍さんの卒業なのか、それ以外の理由なのか、外からは知る由もないが、2004年以降の吉澤は「モー娘に在籍する限りはモー娘であることの使命を全うしよう」という覚悟を決めたように見える。
もちろん、吉澤ヲタの中には「人間吉澤が好きだから、吉澤が好きでやっていることなら内容は問わず応援する」という人以外に、あくまで「歌って踊るからこそ吉澤が好き」という人もいるだろう。その辺りは理解しつつも、やはり卒業後の吉澤は、もう歌の方面は頑張って続けなくても良いのではないか。本人がこれからの人生で好きなことを追求するとして、吉澤の場合は歌や踊りではないと思う。悠々自適な絵描き生活を送る飯田さん同様に、基本的にはTVバラエティと内向きのディナーショーなど事務所割り振り仕事を混ぜつつ、吉澤の場合ならスポーツ方面を中心に据え、その他にモデルや女優の仕事で声がかかれば、そちらにもチャレンジするという感じが理想。
それから個人的な希望としては、吉澤にD級コーチ資格をとって欲しい。芸能人が審判資格というのはよくあるが、コーチ資格はなかなかいないだろうからインパクトがある。「素人が指導者の資格なんかとれるわけがない」と思われそうだが、D級のコーチ資格は少年少女を対象にしたサッカーの基礎的指導に当たる指導者の養成を目的としたもので、たとえば東京都だと実技と座学が半々ある1泊2日の講習で取得出来るようだ(http://www.sjfl.jp/brock/d.htm参照)。一般人のブログを巡回すると、サッカー未経験のおっさんが子供の付き添いをしているうちに、自分でも教えることが出来るように指導者の研修を受けたという話を読んだりする。回転の速さが求められるコメントでは結構アフォでも、手順を踏む座学は苦手ではないはずだし、3年以上プレーしているのだから実技もクリア出来るではないだろうか。もっとも大学で講義もした実績を買って、いざとなったらJFAの平田先生が下駄を履かせてくれるだろうし、仮に合格しなくても「子供の発達発育」なんかを系統立てて勉強するのは、キッズが多いハロプロの未来を考えても良いこと。
そんなこんなで吉澤の将来は、芸能方面でオファーが無い時はアップフロント直営の子供フットサル教室の指導者をする。アップフロントさんは副業で不動産業も営んで儲けているらしいし、都内駐車場の1つでも潰してフットサル場くらい作ってくれても罰は当たらないだろう。何となくだが、吉澤ならば毎週決まった時間に決まった場所でコーチをやっていても、ヲタが集結して騒ぎとかにもならない感じがする。仕事が重なって吉澤欠席の時は、日頃からアシスタントコートをしているコレティが代わりに仕切る。コレティも予定通りなら2008年3月には大学卒業なんだから、アップフロントコレティのためにもフットサル部門を充実させるべし。同様の仕事がすごく向いてそうなカントリー娘だが、フットサル専任になるにはまだ早い。芸能の仕事で何とか一山当てるまでは本業を頑張れ。

おまけ:ルール改正
スフィアリーグには、高いレベルの技術・戦術やら面白いゲーム的要素よりも可愛い女の子が見せる感情の発露を楽しんだ方が良いと自分は思うけど、敢えてプレー的な面白さを求めてスフィアリーグ用のローカルルールを考える。あまりローカルルールは作り過ぎない方が良いし、導入したところで一長一短はあるけれど、折角素人なりに考えたので公開。ちなみにこれを考えたのは、9人制とかロングスロー禁止とかが発表される前の時期。
一つは逆ショットクロック。味方がボールを持ってから15秒とか25秒とかシュートを打ってはいけない。そうするとボールを奪われてもカウンターを食らう心配がないから、攻撃側の全員が安心して相手ゾーンに入る事が出来る。アイスホッケーのパワープレイ時みたく、ゴール前をゾーンで守る側と、それを包囲する半円の攻撃側という日頃のフォーメーション練習をそのまま実践することになるはず。スピード感というフットサルの大きな魅力を削ぐし、きっちり守られて点が入らないどころか、攻撃側がパスを3本つなぐ間もなくパスミスでボールを失う場面の連続かもしれないが、少なくともお互いに4人でパスを回そうと努力する姿が期待出来る。
もう一つは試合前に相手から指名された選手1名(大抵は一番上手い奴)は自陣に戻って来ては駄目という「常に相手陣地にいなさい」ルール。上手い選手同士マッチアップさせない事と守備を薄くさせる事が目的。第2節のガッタス是永、第5節のカレッツァ小島のように、現状でのウツメグ対策は上手いピヴォをウツメグにぶつけて前に来させないことだが、これは同時に膠着0対0を生む要因にもなっている。むしろそれならば、相互に守りを手薄にしてしまった方が面白いのではないだろうかと考えた。もちろん、出し手のパスがヘボばかりだと上手いピヴォまでボールが供給されないかもしれないし、渡ったら渡ったでレベルの低い相手守備陣を一人で虐殺するかもしれない諸刃の剣。しかも、いま導入したら、日頃から是永を前に置くガッタスに有利なルール改悪だと言われかねない面も含んでいる。