8/4放送分
エリックザキング目当てに見たわけだが、話もよく出来ている。最近、日本で「スローフード、スローフード」言っている人が目指すライフスタイルというのは、多分これなのだと思うが、本場ヨーロッパでも戦間期の時点で消滅寸前（というか、消滅寸前だったものをイタリアを緒に復権しているのだろう）。「（限界ではない）貧乏生活を楽しむ道楽／贅沢」という、まさに今のスローフード者そっくりな人が、劇中の働いたこともなく、結婚も拒否し、本を読むのが好きというおっさんだったわけで、日本でこれに憧れを抱いた人は、とりあえずテキ屋の寅さんから始めてはどうだろう。河原に住む者を下に見る意識は世界共通なのかは分からないが、契約社会といわれるヨーロッパであれはどうなんだろう。現代の行政とか弁護士が介入してきたら、劇中の人々は何もかも失いそう（共有地やら公共資産やら占拠者の優先権やら漁業権やらの問題）。プライドの問題も重要だろうが、あの資産家爺さんが沼地を全部買い占めて、その管理人に沼地人を雇って給与を払う形にすれば、どうだろう。
