パロップのブログ

主にTVドキュメンタリーを記録します

マーク・リラ「ネオコンは終わったか」

ネオコンのワシントン進出を可能にしたのは、アメリカ政府の特異な構造によるところが大きい。 主要政党と高い専門性を誇る官僚によって支配される傾向が強い議院内閣制と比較すると、アメリカの制度は穴だらけで、大きな文化潮流の影響を受けやすい。アメリカの政党は比較的弱く、官僚制度は二流で、連邦制度の意思決定は極度に分権的である。戦後、 アメリカの中央政府が拡大し責任が重くなるにつれ、議院内閣制度では通常官僚たちが行う知的労働のほとんどが、ブルッキングス研究所やランド・コーポレーションなどに「外注」されるようになった。アメリカの基本政策研究のほとんどが、これらの機関の「政策知識人」と呼ばれる人たちによって行われる。彼らはある分野、もしくは複数の分野の研究をし、議会の委員会で証言し、官僚に短期間任命されて専門分野の仕事を引き受ける。

マーク・リラ「ネオコンは終わったか」『アステイオン』Vol.68(2008)  

なるほど、そういう見方があるのか。米国の官僚と民間とシンクタンク回転ドアは素晴らしいとか、米国の三権分立は素晴らしいとか、そういう話ばかり聞かされてきたので、こういう視点の提示はありがたい。ほんとかどうかはわからんけどね。そういう話ばかり聞いてきたのはお前の勉強不足だと言われればごもっとも。

アステイオン創刊30周年ベスト論文選 1986-2016 冷戦後の世界と平成

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