パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

CS「入れ替え戦・京都サンガ戦(1st leg)」

2007/12/5放送、実況:寺西裕一、解説:上田慈夢
「藤井と西山がレンタル元から呼び戻されないのなら、こちらで回収すれば良いのに」と思っていたが、先月末の発表を探す限り、そうはならなかかったみたい。というか、サンフレッチェの「高卒は3年面倒をみる」という方針が、最近は反転して「3年で見切っちゃう」になってはいないだろうか。黒津(川崎)の履歴を見たら最初の3年はほとんど試合に出てない。広島も有力な大卒を獲得出来ないのだから、最初の4年は割り切って欠点矯正とかフィジカル強化に費やす根気を持つべき。それから吉村修平はどこへ行くのだろう。ユニバ代表なんだからプロから声が掛かってそうだが、正式発表は聞いていない。気になって関大サッカー部を検索したら、3年の大屋は当然として藤澤が既にレギュラーだった。流石だ。

フロンターレ戦の後、冗談で「アウェーで5点差付けられて負けても、セカンドレグは行くつもり」と書いたら、本当にそう成りかけて焦った。既にチケットも買ったけど、実際に5点差付いたら広島行きを考えてしまうところだった。まだ、幸運は残っているみたいだし、土曜日はナビスコ杯の千葉戦や鹿島戦のように戦えば1-0で勝利出来るはず。流石にスタメンも読めないし、いきなり遊佐が先発していたら笑うし、ワクワクする。これでセカンドレグがグダグダのなか、巷で評判の悪いウェズレイのFK1発で残留した日には、3カ月は心のモヤモヤが晴れそうもないが、それもまたサッカー。
テレビで見る限り、浩司と柏木は相手ボールがハーフウェイを越えたらチェックに行く&2トップのどちらかがラインを跨いで戻ってくるという約束事があった様子。どこからプレスに行くか曖昧に見える普段よりは珍しく徹底された統一世界観があったようだし、相手が3バックで来てくれたのはサイドで数的不利を作られる普段の4バック相手よりもやり易かったはず。誤算はサイドの1対1=個人能力で力負けしたことだろうか。個の部分で負けると成り立たないサッカーなのに。そういう意味では、前半の2失点は想定出来ることなのでそれほど腹も立たない。むしろ、背後をカズが追い越しているのが見えているはずなのに、単純なクロスを目の前のDFに当ててカウンターを食らう駒野とか、両サイドが上がろうとしている途中に中央でボールを失ったら危ないのが分かり切っているのに、オサレヒールをして簡単に奪われる柏木やら寿人のプレーの方が、期待値も高い分だけがっかりする度合いは大きい。ノートラップで博打的な変化を付けるよりは、しっかり止めてしっかりサイドに開けば良いのに、と思うけれども、得点に繋がった平繁→寿人への落としなんかはギャンブルパスの賜物なのだろうし、サイドに開いても止まった選手の足元から足元ではシュートにさえ至らないのも事実で、まあ難しい。
カズとミシャの非相思非相愛がはっきりしたので、心置きなく移籍出来ることとなった。他には誰も書くこともないだろうが、DFカズを絶賛することで別れの言葉としたい。コンバート直後のカズはMF感覚が抜けなくて、なるべくファールをしない、ギリギリまで待つ守備をしていたが、結果として相手をペナ近くないしは内まで侵入させ、切羽詰まったところで結局ファールするから危険なFKを与えるし、警告も多かった。どこかでマインドを変えたのか、最近は相手FWが振り向く前にファールする、相手FWをハーフウェイライン付近まで深追いして足を蹴飛ばし、素知らぬ顔で戻っていくシーンが増えた。ゴールから遠い位置だとファールしても警告が出ない。裏を取られたのではなく背後からファールしても警告が出ないし、プレー的にも危険でない。頭で考えたのか、経験則で理解したのかは知らないが、賢いDFになった。この間のフロンターレ戦で、左サイドの(多分)久木野がジュに裏へのパスを出したんだけど、カズがパスが出る瞬間にジュより先にスタートを切って事無きを得た場面があった。読みが外れてジュの足元にボールが収まったらマークも外して前を向かれるじゃん、という話だし、ヨーイドンで勝てる自信がないから読みベースの判断にどんどん負荷が掛かって試合後は脳味噌が大変だったろうし、読みがなくても身体能力でカバー出来る方を使うべきというのも正論だろうけど、まあ見ていて面白かった。仮にどこかのクラブで再び守備的MFに戻り、2005年までディレイしてしのいでいたのを、前でカット出来るようになればプレーの幅も広がるはずだけど、恐らくは「どこでファールしようか、それとも我慢してついていくべきか」と再びMFのマインドに切り変えて対応するだろうから、結局1年半のDF経験が活きることもないだろう。これまでの経験が組み合わさって、相手のプレーを読むために神経を尖らせ、危険なプレーの2〜3手前で躊躇なくファールし、ボールを奪ったらそのまま持ち上がる推進力もあるプレーヤーになれば、イナモッツ以上のセントラルミッドフィルダーになれるだろうに。さよならカズ、新天地でも頑張れ(とここまで書いてミシャのコメントを読んだら、普通に土曜日は使ってきそうで驚愕した。その時は上の文章をこっそり削除しよう)。
相変わらずストの出すフィードのタイミングは誰にも分からない感じだったが、流石にビッグゲームでいつも以上のプレーが出来るメンタルは持ってそうだと思った。
今日の戸田さんは変だった。いつも周囲から浮くくらい声掛けをする男なのに、今日は試合前から落ち着いているというか、意識して入れ込まないようにしている風であった。ドゥンガセレソンの時か磐田の時か、必要だと思って日頃から怒鳴り散らすのをチームメイトが迷惑そうにするから、一度試合中も静かにしてみた、という話を読んだような読まないような記憶があるけど、そんな感じ。試合前のミーティングで何かあったのかと思った。

6月に以下のようなことを書いた。

2年前にサンガを見た時は、サイドハーフの先発が星大輔中払大介で、美尾敦加藤大志が交代で入ってきた。さらにシーズン始めの秋田のインタビューなんかを見ていると渡辺大剛を売り出そうかという勢いだった。なのに最近のメンバー表をみたら、今シーズン獲得した徳重隆明倉貫一毅がレギュラーとして出てる。強化の方向性が一貫しているというか、ポジションがかぶっている選手を取り過ぎてて贅沢にも程があるというか。

今日の大剛を見たら、サンガが星や中払と契約しないのも分かる。まあ適性は3バックのWBか4バックのSHで、SBでは難しいものもありそうだが。