パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

CS「第9節・大宮アルディージャ戦」

2007/5/3放送、実況:上野晃、解説:沖原謙
昼間からリバポチェル、これ、と2試合見続けて疲労困憊。この試合は前半35分で録画再生を止めて10分程うたた寝したけど、試合内容のせいばかりとはいえない。珍しく良い天気だったし、ダバツも見納めになりそうだし、広島まで行けば良かった。

個人的には今シーズンワーストの試合。困った時に立ち返るベースを見失ったかと思うくらい中盤が混乱していたように見えた。スタジアムに足を運んだ人は「選手が最後まで気持ちを見せてくれた」と満足出来るかもしれないが、テレビ桟敷の人間には少し辛かった。
大宮は3バックに3人のFWをぶつける作戦だったように見えたが、基本カズ×フジモン、ダバツ×吉原、戸田×サーレスの形になっても、出来ることに限りがあるサンフの3バックがもっともくみしやすい相手ではないか。これなら中盤で数的優位も作れそうだし、前半からポゼッション出来るんじゃね? という予想は見事に外れた。
前半18分の、最終ラインの密集地からカズ〜戸田〜駒野〜青山辺りが意地になって繋いで、ウェズレイには繋がらなかった惜しい場面が、今のシステムでやりたいことなんだと理解している。3バックに3トップでプレスかけられたら、多少単調でもロングボールを使って相手のDFラインを下げて中盤の自由度を上げよう。逆に5バック気味に押し込まれた時は、3バックはフリーなんだし腹をくくって後ろから急がず繋いでいこうぜ。そんな臨機応変なサッカー脳を期待しているのだが、どうもショットセレクションが間違っているように映る。2トップ任せのカウンターを意図しているわけではないはずなのに、中盤の上下動負担が高そうな縦に早いパスとか。机上のサカヲタとしては、選択の不合理さは明後日の方向に飛んでったクロスより萎える。
突飛な解決策としては、ゲームキャプテンを青山にするなんてどうだろう。あのポジションがミシャサッカーのキモなのは明らかだし、今のところ青山に全幅の信頼を置いているのも明らかだし、年齢なんて関係なく青山に時間帯や流れの中でどういう組み立てをするのか任せちゃった方が指揮系統もすっきりするはず。
気持ちのことをいうのは好きじゃないけど、ロスタイムの独走駒野をフォローして走っていた戸田は流石だと思った。もうホームで1-1は許されないことを理解していた。その前の、戸田と青山の位置を交換するのが有効かどうかはまた別の話だが。それから74分のレアンドロのヘッドが枠にとんでたら、マークを外した戸田が戦犯だった。他は盛田×森田、カズ×冨田だったはず。
唯一の光明は一誠の覚醒か。恥ずかしながらユース時代からディフェンシブなポジションでの一誠しか見たことがなかったので、「攻撃面で高い能力を秘めている」等の言説は信じていなかったのだが、この試合でゲームを組み立てる能力があることを信じるようになった。青山の前に一誠/柏木もありだと思った。