パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

CS「第28節・ジュビロ磐田戦」

2007/10/6放送、実況:西岡明彦、解説:桑原隆
9月の終わりから10月に入り、よその結果を見てもバカ試合が減っているのを改めて数字で確認すると、良いコンディションで良いゲームを見たいと心から願う。

以前「ダバツにコリカみたいな役割をさせたら良いんじゃないの」と書いた人間としては、この試合のようなストの使い方をする人間には親近感を覚えざるを得ない。ああいう欧州風のスピードも際立つテクニックもないけど、パワーと眼で何とか出来るボールの持ち方をする攻撃的MFが最近のJリーグにはいないのでさみしい(クルプニとかバデア辺りが最後か?)。
狭い方へ狭い方へ向かって繋ぐのが好きなストが服部となかなか細かい関係を築いていたのに対し、駒野と柏木の連動は今一つ。この際、ピッチを左右分割して柏木は徹底的に駒野サイドでプレーしても良いのでは。ついでにいえば、正直、素人考えでは、全てのボール回しはチーム最大のストロングポイントである駒野にフリーでクロスを上げさせるための前振りであっても良いと思うのだが、実際には単調になってはいけないとか、万遍なく左右から攻めるべきとか、定石があるらしい。
守備がどうこう、失点がどうこうと言いつつも、青山は2センターより1センターの方がやり易そう。横幅一杯に動き回るのは苦でもなさそうだし、服部-槙野-ストを結んだ三角形の中心、駒野-カズ-柏木を結んだ三角形の中心付近がそれぞれマークがぼやけて侵入され易い。そこを青山がカバーしに走り回る。だけど、サイドチェンジされると大外にフリーの選手を生んじゃう。なんやかんやで、内容に不安を感じつつも勝ち星を拾っていた5月頃のサッカーに回帰しつつある印象を受ける。あの頃と結果が反転しているだけで。今となっては、ダバツ-服部-浩司の中間点がうすぼんやりして気を揉んでいたのが、遠い昔の出来事のようだ。
開始から15分は前線からプレスをかけられて防戦一方(クレージープレスを終盤まで続けられるのは甲府くらいなもんだと開き直るべし)、これをしのぐと徐々にペースを掴むが、チャンスを逃しているうちに70分辺りで中盤の足が止まり、ラストはまた防戦一方でたまにカウンター発動。いつもだいたい同じ。今さら戦い方を変えてどうにかなるものでもないし、システム的に一番疲労が来るだろう2トップ下を60〜75分でスト→浩司、柏木→一誠と2セット使い分けてくれると嬉しい。今日は何の気紛れかハギーが久しぶりにベンチ入りしていたが、本来ならこういう使い方に一番ハマって欲しい選手なのに、今の状況は非常に残念。
次節、五輪代表の2人がクラブに戻ってきて、ミシャが「出られるか」と聞いたら、「無理です」と答えるように戸田か誰かが2人に仕込んでおいた方がよいのではなかろうか。選手は聞かれれば「出たい」というものだろうし、ミシャはその言葉を真に受けるだろうし、事前談合しても許されるはず。一誠-スト-浩司の中盤でスタートし、ベンチに青山と柏木を入れておけばよし。
17分に、ウェズレイがファールを受けたかと思ったら逆をとられて、カウンターを食らった場面だが、リスタートの地点にいた青山は急いで自陣に戻っていったが、あそこはボールの位置が違うとアピールするか、素早いリスタートが出来ないように壁になるかしないと、味方が戻るより早く、攻めを食らってはいけない。相手ファールだとセルフジャッジして失点する、スローインの位置で距離を稼がれて失点する、そういう広島の伝統を受け継いではいけない。
味方CKの時、戸田とカズがゴール前に上がっていき、後ろにストが残るようだが、実際問題、鈍足のストがカバーリングを担当しても、いつぞやのレッズ永井ゴールのような状況になるので、あまり意味がないように思われる。

ハーフタイムのテレビに、ジュビロのコーチが監督に「後半から代えるんですね」と確認のジェスチャーをしているのが映った時、自分はトップ下の西から成岡への交代を予想したわけだが、見事に外れた。