パロップのブログ

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BS-i「第27節・FC東京戦」

2006/10/15放送、実況:土井敏之、解説:金田喜稔
試合の話をする前にユース昇格組の話。今野、啓太を重用する現代表監督の傾向からすれば、2010年のサプライズは遊佐だと真剣に考えている。21歳ならば充分可能性はある。ただ五輪でステップアップするには1988年生まれ組が不利なのは痛い。1年目から愛媛辺りで修行を積んで欲しい気もするが、それは監督の判断。クレバーな印象があった野田にも昇格して欲しかったけど、上に駒野・森脇が詰まっているからバランスも考慮すると仕方ないか。というかクラブには、駒野を左にまわすとか、一誠にSBを強制するとか、大屋を昇格させるとか、ユース年代から意識的に左SBを創出する計画性を持って欲しい。ユースで別格だったFWがどう成長するかなんて分からないから、平繁に関しては、まあ自由に面白く育ってくれることを期待している。

最初の15分を見る限り、全然モダンなサッカーではない。DFラインがモダンというだけではなく、青山が1センターをしているのも含めてモダン。モダンなサッカーに見合う選手配置をしているのに、やっているのがカウンターでは、特殊な配置のメリットよりデメリットが強調されているような感じ。両サイドがひいて5バック、中盤も3センター、0トップ下になったところで、ウェズレイが下がり、結局、組み立てには参加しない寿人頼みのカウンター。監督云々ではなく、選手の特質とハートに見合ったサッカーなんだろうかと思った。だったのが、寿人→前俊、駒野→ハンジェになってポゼッションが良くなる。もちろん、相手の出来にも左右されることだが。ウェズレイと前俊はプレーが被ると懸念していたが、お互いに下がって受けたり、前で裏を狙ったりの役割が交換出来ていた。やはり寿人は点取りに特化した特殊能力者なのか、使い方が難しい。前々監督が4-3-3に挑戦した時もうまくいかなかったし。選手の特徴といえば、現代表監督がジェフの監督をしていた時も、両アウトサイドは坂本だったり山岸だったりで(まあ村井もいたけど)、ミシャのイメージも駒野&服部という典型的な香車とは違うのだろうと思う。特に駒野は3バック右の方が監督のイメージに近いような気がする。ミシャ就任当初はもっと前衛的なサッカーをしていたけど、それから選手の意見を採り入れながら個性に合わせているうちに、シーズン当初とあまり変わらないサッカーをやっている感じはある。まあ監督の望む動きをしないからといって、駒野や寿人を外すこともないだろうし、今後も個人能力と監督の好みの狭間で悩みながら、或いはモダンとカウンターの折衷案を消化しながら進んでいくのだろう。駒野の怪我は大したことないようで、差し当たって柏木が抜けている間は、ハンジェのインサイドか、一誠の抜擢か。
柏木と前俊のコンビネーションが楽しかった。後半16分、最後は合わなかったけど、柏木が溜めて、斜めに走り込んでいく前俊へパスを出した場面とか。