パロップのブログ

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CS『第24節・大宮アルディージャ戦』

2006/9/28再放送、実況:大庭荘介、解説:加藤久
最終ラインにプレスかけられて繋げずに四苦八苦していたのは前半12分の場面くらいで、後は事前の噂ほど慌てている感じでもなかった。それから25〜35分辺りは、自分たちで勝手にリズムを崩して相手にボールを渡し、危険を招いていた。それ以外は、割と繋ぐところと切るところの選択がはっきりしていて、やることが整理されてて良い感じ。
17分の戸田〜ダバツ〜青山〜ウェズレイ〜寿人まで繋がった流れが良かった。ゴール前へ寿人の他に柏木と駒野が殺到していたけど、後ろの選手がFWを追い越すというのではなく、FWに収まったところで後方から前を向いた選手が湧き上がってくるのは前々政権風か。
上記の場面で、青山がウェズレイに出したちょっと浮かし気味のパスだが、青山は少しスピンをかけたようなロングボールをよく蹴る。パワーで蹴るのではなく、ボールの下をバンカーから出すような感じで遠くに飛ばす蹴り方みたいなんだけど、ベッカムがよく置きに行くクロスで使っているのと同じだろう。青山の方は少しスピードに欠けるようにも見えるが、あれでFKを蹴ってみてはどうだろうかと思う。左足で浩司、右足で青山、というように立つ。
戸田が自分で持って上がる場面で、戸田は恐らくダバツに斜め後ろへカバーに入るか、前方で受ける動きをして欲しいのに、ダバツが戸田と同じ高さで上がっていくので不満そうに見える。この辺りはすり合わせをしないと、戸田が中盤に上がって出すパスは大抵カットされて逆襲されるのだから。
前半39分のカズのディフェンスが淡泊だったのにはイラッとした。相手がマルクス田中だったら、シュートを枠に打たれたかもしれない。最近、駒野が調子悪そうに思えていたが、本人は結構カズのカバーを意識してバランスを優先しているのかもしれない。背中にハンディキャップ背負っているようなものだから、その辺りは見ている側も差し引いてあげないと、最近やや駒野への評価が厳し過ぎたかもしれない。
後半始まって少し経過してから浩司がゴールを決めるまで、浩司と柏木の左右が逆になっていたよう。流れの中ではなく、明確なポジションチェンジ。ゴール自体は中央をフリーランして決めたものだが、その前のシュートなんかは「右から切れ込んで左足シュート」の典型。そういえば、前々監督もシーズン開始当初は、浩司を右サイドに置いて左足でゴールを狙わせていた。浩司メッシ化計画は現在も進行中か。まあ、今回のゴールは左サイドでのディフェンスからそのまま攻め上がってシュートに結びつけたものではないので、現システム下でのゴールとは見なさず、評価は保留。

カトQ氏の口から「フラット4」という単語が出たが、久しぶりに聞いた感じがした。つい10年前頃は「4バックはフラット」「3バックはスイーパーが1人余るから古臭い」なんかが自明の常識として語られていた気がするけど、ファビアーノ@鹿島が「ブラジルの4バックは1人が必ず余るんだよ」的なことを言った記憶があるし、一方で「3バックでもDF選手間でギャップを作ったりしないのが主流」的な考えも広まったりして、サッカー用語にも流行り廃りがあるもんだ。