パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『広島Y対広島観音』

2006/7/22、広島広域公園第一球技場

日差しをまともに受ける席で観ていたら、夕方には腕が真っ赤になってしまった。真夏の昼間にサッカーなんてやるもんじゃないと思った。観る側としては、福田公園と違い、傾斜のある見易いスタンドなので楽しかったけど。
暑さもあるし、既に順位も決まった消化試合だということもあるのか、前半30分くらいは両チームともローテンション。運動量少な目。高校年代でリーグ戦だとなかなかモチベーションも保ちにくいのかとも思った。
前半半ばの給水タイムが過ぎた頃から、お互いにやりあってテンションも上がってきたのか、徐々にスピードも勢いも出てくる。特に後半開始から半ばまでは観音の運動量が多く、丁寧にパスを繋いで突破を目指すなかなか思い切りの良いサッカーをしていた。平繁のFKがフンワリと誰にも触らずゴールしたところで、流石にガックリしたようだったけど、最後まで「点差とは関係なく自分達の良いところを見せてやるぜ」という気合は感じられた。特に7番と10番はチャンスメーカーとして活躍し、「ゴールゲッターがいれば」というところだったが、公式サイトのメンバー表をみると、11番がそのゴールゲッターだったようで、その辺はユースのDFが仕事をさせなかったというところかもしれない。10番は広島のジュニアユース出身だろうか、平繁と仲良しだった。
ユースの方は、観た2試合ともセットプレーで序盤に勝負を決めてしまうので、今一つ真価が掴めない。まあ、それなりに難しい相手に、開始5分くらいで先制してしまうのが真価なのかもしれないが、接戦でどれくらいハートがあるのかが見えにくい。
今日の遊佐は空回り気味だった。今期序盤の戸田くらい1人だけ早めのプレスが空回り気味。前半ラストに右サイドを上がったり、後半の5点目だったりは、点差に余裕があるからこそ思い切っているのか、或いはやや弛んだチーム状態の時に発破をかけに敢えて飛び出しているのか。接戦の後半30分に、ああいうプレーが出来るような精神力があれば素晴らしいのだが。
野田も前に見た程は、突破してクロスを上げる場面がなかった。それから、CKは両方とも野田の右足なわけだが、もう少し複数の人間が蹴った方が良さそうな気もするものだが、やはり練習で一番良かった人間に全部蹴らせて、競争意識を煽るような効果もあったりするのだろうか。
初めて中野を見たが、とにかくごつそうだった。それでズラタンみたく長い足でアクロバティックなトラップをしたりもするので面白い。でも体格の割にはDFとの競り合いで圧倒的に勝っていたわけでもなかったので、その辺の体の使い方なんかはまだまだ伸びる余地がありそう。
中野と横竹は、見た感じ正当な競り合いでファールを獲られるケースが多くて、ちょっとふて腐れていた感じ。一方の平繁は、チョコチョコと相手DFに仕掛けて抜け目なくファールを受け、FKを貰う術を会得している。賢いが、そうやって段々と日本のFWが小粒になっていくのではないかと心配になる。
4点目を取ってから主力4人を交代させた75分までは、相手がフィリピン五輪代表ならば後ろから削られそうな相手をおちょくる個人技勝負が目白押しだったが、観音の方は悪質ではないがファール気味にあたってきた。その中でのハイライトは、保手濱が充分シュートも狙えるゴール前までドリブルで入ってきたところ2〜3人に囲まれてファール気味に潰され、最後は保手濱がかなり切れ気味に相手を振りほどきながらの投げを見せたところか。チームにやんちゃ坊主は多そうだが、一番怖いのは普段冷静な奴といった感じだった。

トップの試合は、名古屋戦をテレビでチェックした後ででも。