2004/10/3放送、90分、取材：太勇次郎／入沢岳之／岡田光弘／川畑耕平／道源直孝、構成：高木徹／新田義貴、制作統括：下田大樹／白石章治、制作協力：NHK情報ネットワーク／オルタスジャパン、スタジオ出演：江畑謙介（軍事評論家）／川上和久（明治学院大学法学部長）／吉岡忍（ノンフィクション作家）
初期のメディア向け仮題は「情報戦争〜メディアを武器にした戦いの最前線」。漢語をカタカナに直した意図は不明。取材・構成の顔触れからして『ＮＨＫスペシャル』「情報聖戦〜アルカイダ〜謎のメディア戦略」（d.hatena.ne.jp/palop/20040917#p1参照）のスピンオフ企画。但し『Nスペ』放送時には制作会社（オルタスジャパン）のクレジットはなかった。どういう役割分担だったのかは不明だが、NHKが制作するドキュメンタリー系番組の総本山まで外注しているようでは。
『Nスペ』ではアルカイダ側VCDなんかの出所を追ってパキスタンやイギリスを巡るミステリー仕立てで物語的面白さを作り出していたが、今回は主にアメリカ側によるプロパガンダを淡々と紹介。『Nスペ』と重なる部分はほとんど無し。BS枠がなかったらこのままお蔵入りしていたのだろうかと思うと取材した人が気の毒になるが、「星条旗に包まれた棺」のエピソードなんかは『BS23』などで流すつもりで取材したものかもしれない。
