パロップのブログ

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BS1『BSプライムタイム』「アジアからの直言〜マハティールが語るアメリカ・日本」

2004/2/7放送分、50分、インタビュアー:広瀬公巳(NHKクアラルンプール)、構成:小川和男、制作統括:太田肇/沢田博史
公の席でいきなり引退宣言するマハティールはかなりの衝撃映像だったが、側近中の側近以外は本当に知らなかったのだろうか。何の根回しもしていなかったのか。
国政引退後のマハティールはイスラム世界の協力体制強化に尽力しているようだが、イスラム教国会議なんかの様子をみると、日本のように共通の文化を持つ他国がないのに世界に対してオープンでいるのは難しい事だと思う。習慣・気候・言語等のうちいずれかが異なり、いずれかが共通という事で考えれば、マレーシアからサウジアラビアに引っ越すのと青森から長崎に引っ越すのは、変化へのストレスなんかが同等のような気がする。どこへ行っても大英帝国の名残があるイギリス人なんて世界一周すら国内旅行みたいなものだ。共通の言語圏で政治的統一がなされている今の日本というのはかなり特殊で、例えば外国語習得にしても留学にしても純粋に知的好奇心や金銭的野心がないと苦しい。まあ自分がヘタレな事の言い訳だが。「日本はアジアでリーダーシップをとれ」といわれても、アジアのどこへ行っても日本語が通用するのならともかく、結局英語が圏内共通語になるとすれば、日本の負担多すぎ。だから国策として留学生を沢山受け入れて勢力伸ばさないといけないのだろうが。