パロップのブログ

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BS1『BSプライムタイム』「CIA・秘められた真実」[第1回〜暗殺作戦(Undercover Operation)][第2回〜冷戦の終えん(Lost Illusion)][第3回〜テロとの戦い(One War Begets Another)]

11/25・26・27初回放送、各50分、制作:アルテ・フランス(2003年)、構成:ウィリアム・カレル、プロデューサー:ドミニク・ティビ、【日本語版】導入:秋元千明、制作統括:古川潤
第1・2回は50〜80年代史。イラン・モサデク転覆、グァテマラ・バナナ事件、キューバ・ピッグス湾、チリ・アジェンデ転覆、ニカラグア=イラン・コントラなど裏面史。元ネタはJoseph J. Trento, The Secret History of the CIA, Random House, 2001(ISBN: 0761525629)だろうか。よく分からないが、本番組にも出演しているジョゼフ・トレントは、どうやら元CIA職員らしい話ぶりだ。多分、本の内容は現役時代の暴露本なのだろう。原書は日本のアマゾンドットコムでも買える(NHK制作番組では『アクターズ・スタジオ・インタビュー』などから相変わらず日本語で翻訳出版されていないのに『CIA・秘められた歴史』と勝手に日本語名を付けてテロップに出すのは疑問)。
第3回は90〜00年代史。主にビンラディン。正直、01年にテロを防げなかったからといって、遡って「あの時ビンラディンを逮捕していれば…」みたいな後出しジャンケン批判はどうかと思う。
ほとんどガイシュツのエピソードで、しかもそれぞれで1話出来そうな濃い内容を通史のように軽く進むのであまり驚きはないが、存命する歴代CIA長官がほとんどインタビューに答えていたのは、それ系ヲタには貴重かも。
最初「民主党政権(カーターとクリントン)無能説」と見せかけて、実はブッシュ子叩きだったのは、フランスのテレビ局製作だからか。
NHKサイトの誤記述【第1回〜暗殺工作→第1回〜暗殺作戦】、【イランのモサド政権→イランのモサデク政権】