パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『BSプライムタイム』「産油国イラク・悲劇の半世紀」(Oil in Iraq:Curse or Blessing?)

6/3放送分、50分、2003年、仏・アルテ・フランス/ポワン・デュ・ジュール制作、プロデューサー:セルジ・ゴーディ、構成:ギスレーン・ゼア
石油を中心にみたイラクの現状。『BS23』内10分レポ×3回分といった感じで、やや散漫。
今までクウェート侵攻の成り立ちを「開発独裁ながら自国の近代化に成功し、全能感を抱いた独裁者が石油目当ても含めて王政国家を占領・吸収したかったから」と思っていたが、現実には開発独裁のピークは70年代後半から80年代前半までで、侵攻は「下り坂の借金まみれ経営者による最後の賭け」といった感じ。
喩えるならば、やや怪しい出所から資金提供を受けながらも、正業でそれなりに成功を収めたワンマン社長、だが無茶な拡大経営し過ぎて資金繰りが悪化したので、借りていた街金(クウェート)に「持ち直したら倍にして返すから今は見逃してくれ」と頼んだら、鼻で笑われた揚げ句「出るとこに出ても良いんだぞ」と恫喝されて逆ギレ、街金を殺した上に持っていた現金も強奪、警察(国連&アメリカ)が追ってきたので「裏業界のトラブルに警察が口出すな」と更に言い訳、結局逮捕されるが、ガラの悪い保安官だったので、逮捕時にタコ殴り。