パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『BSプライムタイム』「大仏はなぜ破壊されたのか〜タリバン・変貌の内幕」

6/7初回放送、50分、構成:高木徹、制作統括:若宮敏彦
アフガニスタンバーミヤンの大仏破壊(2001年3月)に至る流れを、当時、北部同盟タリバンとの仲介者として現地で働いていた国連アフガニスタン特別ミッション政務官田中浩一郎氏のメモから再構成したもの。恐らく単行本になると思われ。
番組要旨「『タリバン原理主義だけど、ちょっと自意識過剰なりに穏健派と過激派(或いは内政と外交)のバランスをとろうとしていた』(フランス高官)が、どこぞの流れ者同然でアフガニスタンにやってきたビンラディンの札束攻撃により、田舎導師だったオマル師がラディン色に染まっちゃって過激なテロに出た」というのは、これまでの通説「タリバンは1994年頃の発足当時から過激で、原理主義界の有名人ビンラディンを大歓迎して迎えた」とは真っ向から(という程でもないが)対立する。何気に結構重要な証言では。
「あまり勉強していない行動派ビンラディンに、原理主義思想を吹き込んだザワヒリ」という構図を、当のNHKがドキュメンタリーで組み立てたはずだが、今回はザワヒリに触れず。確かに「ザワヒリに踊らされたビンラディンに踊らされたオマル師」は分かりにくいので、やや単純化か。