パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS-hi『アジア古都物語』「第5集・楽園を夢みる王都〜イラン・イスファハン」

6/27再放送、120分、製作者など不明
2002年5月19日初回放送の『NHKスペシャル』に、NHKが主催した「アジア古都物語フォーラム」(2002/6/18)の模様が挿入されたBS-hiバージョン。これの初回放送日時は不明。やや微妙な作りだったので、おそらく50分バージョンだったのだろう『NHKスペシャル』を見ておけばよかった。
私は、若い頃、イランでタイル職人になりたかった。それは、大昔の天才イスラム建築家のひいた図面通りに淡々とタイルを積めば、凡人でもあの比類なき芸術の製作に関われると思ったから。しかし、この番組を見ると、タイル職人として大成するためには、如何に努力が必要なのかが判明。調子に乗ってイランへ旅発たなくて良かった。
死ぬまでに、イスファハンのモスク、サマルカンドのモスク、モスクワのタマネギ寺院は生で見たい。
フォーラムのパネリストは以下の通り。
上原まり(筑前琵琶奏者)「琵琶の発祥地月氏国」というネタでNHK『わが心の旅』に出演。明らかに1人リズムが違うのだが、当地の文化への心から愛情がこちらへ伝わってくるので、周囲も微笑ましくみてしまう。退屈になりがちなシンポジウムに彼女のような存在を意識して混ぜたのなら、NHKの作戦勝ち。
深見奈緒子(東京大学東洋文化研究所)専門は都市比較研究となっていたが、検索する限りイスラーム建築、特にサファヴィー朝頃のイスファハンにはまりまくりという感じ。岡山のオリエント美術館でも講演している。
陣内秀信(法政大学教授)イタリアと限定するよりも地中海全体の建築・都市史研究をしている。イスファハンにも行った事があり、深見氏と被らない程度に専門色がある。
ソルギ・アターラ(アジア協会アジア友の会)民間のペルシア人。彼の言葉からも、「ペルシア民族は日常から古い言い回し、慣用句を使いまくっているはず」という私の推論は外れていないと感じられた。