パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

メルパ4で『アバウト・ア・ボーイ』。「男版ブリジット・ジョーンズ」という宣伝文句はいい加減にして欲しい。それなら「イギリス男版アリー・マクビール」になるのか、という話だ。日本の映画やテレビドラマにある学校/学級が実際とは違うのと同様、当然イギリス映画に出てくる児童/生徒たちも実際とは違うのだろうと想像は出来るのだが、そうはいっても情報量が少ないので、この映画に出てくる将来のアラン・スミスやリー・ボイヤーな奴らや、虐められもしないけどハブにされているパッキー(パキスタン人)を見ると、何となく納得させられてしまう。本国の人たちはどう見るのだろうか。「今時あんな分かり易いイジメなんてねーよ。ブレアの教育改革のせいで、成績の悪い学校の予算は減らされるし、今はもっとピリピリして陰湿だぜ」とかガキが言ってそう。主役のガキのガールフレンドもすごくキュートな内面持ってて良い感じだけど、クリスマスを友人の家で過ごせるってことは荒んだ家庭なのかもしれない。後半満を持して登場のヒロインレイチェル・ワイズは国籍不明な雰囲気というか、基本設定すら不明なキャラだった。レイチェルの息子アリの部屋に貼ってあるのがアーセナルのステッカーなのは、原作ニック・ホーンビィだから当然か。遺産を残した親がいないので仕方なく働いている以外は、主人公に負けないくらい空虚な人生を送っている私だが、主人公とは10歳離れている。私も10年後に、例えば両親が亡くなり、兄とも疎遠で、ますます孤独を囲っていると、「空エンジョイしているようで、実は寂しいんだ」みたく弱音を吐いているのだろうか。それはちょっと嫌だ。