パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

セレモニー・ヲタの『MBLオールスター』チェック

何故か、司会進行がレイ・リオッタ。国歌はカナダがトロント出身のR&Bっぽいグレン・ルイス(知らん)、アメリカがアナスタシア。オールスターやワールドシリーズの秘蔵フィルムとか、往年の名選手が勢揃いとか、セレモニーヲタの琴線に触れる演出は流石アメリカ。しかし、こうした企画がある度に、日本の放送陣は「歴史が大切にされている」「昔の選手に敬意がある」と口を揃えるが、日本のプロ野球選手も、随分と大切にされていると思う。それは秋冬にOB戦やらゴルフやらテレビに出る機会も多いこともあるし、解説者やコーチといった引退後利権のこともある。少なくともアメリカで賞賛されているレベルと同等の活躍をした有名選手のうち、引退した後、消息不明で飲んだくれたまま衰弱死したなんて話は知らない。現役時代に豪遊したまま貯金ゼロで引退した奴なんて昔はたくさんいそうだが、皆、敬意とは少し違うけれども、ちやほやはされていると思う。満員のスタジアムで紹介されたり、銅像が建ったりしないのは、多分一般社会の敬意が足りないと云うより、自分たちの組織力のなさというか、圧力団体化出来ない無知さだという気がする。それともう一つ、急死したダリル・カイルだが、90年代のMBLを観察した人なら、その名前とその死に感慨があるわけだが、結局どんなピッチングをする選手かはよく分かっていない、所詮名前と記録が脳みそをよぎるだけで、試合を見ていない自分の浅さにうんざりしたりしなかったり。