2024/8/29、河口湖ステラシアター
昼公演:2階-2F-9列(FC)、夜公演:2階-2F-8列(FC)
1989~2019年まで開催されていた阿蘇山の麓にある野外劇場アスペクタを会場にしたカントリーミュージックのお祭り「カントリー・ゴールド」というのがあって、開催日は毎年10月第3日曜日に固定されてて、主宰のチャーリー永谷はその日を「約束の日」と呼んでて、普段肩身の狭い思いをしている日本のカントリーミュージックファンがキャンピングカーに乗ってやってきて、終わったら「また来年この日に会おう」って全国に散っていく感じがすごく好きだったんだけど(まあ私は2013年に1回行っただけ)、灼熱もそんな約束の日になるといいなあと思う。まあ、おまいつつばきヲタは年がら年中全国で会っているのだけどね。シーズンカレンダー厨かつ物語厨なので、物語的にはハロコン最終日と秋ツアー開幕日の間に灼熱デイがほしいところよね。幕間としての灼熱、エアポケットとしての灼熱。
つばきファクトリーに占める灼熱の重みが年々増していて、安美ちゃんはけっこうプレッシャーを感じてそうだなとも思った。リーダー就任後、灼熱という座長公演を取り仕切って一人前、3か月の試用期間を経て免許皆伝、レガシーを受け取って跡目相続。そんな感じ。行くつば企画で「印象の変わったメンバー」第3位に安美ちゃんがランクインしていたけど、投票した人の真意としては「あんなに安定してMC回せるとは思わなかった」だろうと思う。ひな壇に座っていた時は、ときどき面白いことを発する藤村俊二的トリックスターの印象だったから。いちばん常識人というか視聴者の側から見たメンバーの奇行や違和感に気付いてツッコめる人よね。
灼熱にしろ普段のバーイベ等FCイベントにしろ、ツアーじゃない単発昼夜2公演イベントだと、昼公演はどうしても客を入れたゲネプロになるよね。ハロプロのライブではヲタ声入れるのが前提である以上、ヲタも練度が欲しい。昼公演でセトリをつかんで事前予測できないとなかなか完成形は難しい。ライトファンは次の日も仕事があるし昼公演だけ観て帰るのももちろん当然といえば当然だけど、仮にどちらかだけ観るならむしろ夜公演なのかなとは思う。
メンバーが「(過去2回に比べても)リハの期間が短くて大変だった」と話していたが、今年のスケジュール的には例年と比較して特別忙しくてリハの時間がとれない感じではなかったような気がするのだが(週末のハロコン+リリイベ神戸常滑くらい、外部フェス無し)。働き方改革なのか何なのか、会社に集まっての全体リハは減らして各自自宅で頭に入れてくださいだと新人に負担がかかりそうだが。
『ふるさと』『真夏の光線』のようなハーモニーが綺麗な曲が今のつばきには合うよね。はぴ過ごで流れた音無しのリハ映像、やぎまりんETはリハ時のみの遊び心かなと思っていたので、昼公演の本番であの映像通りのポーズが見られてめちゃめちゃ嬉しかった。夜公演はそればっかり気になって本末転倒。
たしか『君と僕の絆』の「甘い物を食べに行こうって誘ってくれた♪」のところで、ゆうしおまりんが上手に集まってわちゃわちゃするんだけど、夜公演ではテンション上がったのか真琳ちゃんが何事か言いながらゆうしおの頭をビシバシ叩く振り付けで、あれはどういうニュアンスだったのか謎過ぎる。
『青春エクサバイト』のイントロから歌い出しまではなにげにセンター後方やぎまりんポイントなんだけど、会場の広さもあって並び的には灼熱版よりもリリイベ版の方がリラックスしてわちゃわちゃして見どころがあった記憶。夜公演の「Blooming Blooming 笑顔!」のところで誰か(有識者によるとゆってぃ)が「歌って!」言うたので一緒に歌ったけど、正直あそこは見せ場のほとんどない八木ちゃんがコーラス無双する箇所なので歌いたくないんよね、聴きたいんよね。他方「歌って!」ではなく「踊って!」と言ったという説もある。なんにしろ、ヲタと距離の近い秋のライブハウスツアーで定番が固まるのだろう。歌わない方になりますように!
『アイドル天職音頭』の盆踊りの振りは事前に覚えてくることになっていたけど、メンバーの監視がないと無理よね。なんとなく指導動画をエンドレスに見ても、全く頭に残らない。逆にいえばメンバーに促されて練習して「このあとちゃんと出来ているか見てるぞ」と脅されると、ヲタもまあまあ光速で振りを覚えられる。しかし脳味噌の容量が足りないので、メンバーの監視下でちゃんと踊ろうと意識すると他に意識が回らない。降臨しているメンバーが見られない。降臨しているメンバーを見ようと思ったら、自分の動きが止まる。八木ヲタの場合、さらに独りステージに残って太鼓を叩いている八木ちゃんを見たいという三重苦。苦渋の結果、踊るのを止めて、降臨したメンバーを見るのも止めて、ぼーっとステージの八木ちゃんを見てた。推しがシングルタスカ―なのでヲタもシングルタスカ―なのは許して。
『勇気 It's my Life!』の真琳ちゃんフェイク、最初に聴いたときは「うん、頑張っているな…」って感じで、2023秋ツアーできしもんに禅譲されたときは「さすがにモノが違う」って感じだったけど、久しぶりにセトリに入って聴いたら真琳ちゃんなかなかイケてた。年初は喉の調子自体があまりよくないのではと言われてたけど、ここにきて歌の調子が出てきた感あり。「リトキャメファイ!」でも良かったよね。
昼公演の最後、サインボールをバズーカで飛ばすとき、遠くまで飛ばなくてステージにいるメンバーの足元に落ちたボールを瑠乃が手で投げようとして八木ちゃんが「私に投げさせて!」って迫って奪ったあげく、投げたら全然飛ばなくて瑠乃に「だから言ったのにー」って感じで詰められていたのが楽しかった(もちろん本当は何を言ったか聞こえてません)。あのボールはバズーカで飛ばす仕様だから人間が投げても逆に飛ばないんよね、おそらく。
デビューしたばかりの頃、年長のレッサーか積極的な村田さんが最初に発言して、その後で前の人の発言を繰り返すどいぷーを「この子、大丈夫かな」と心配していたのだけれど、ブログはちゃんと書けているし、ラジオで最初に話を振ってもちゃんと返ってくるし、灼熱でも「まずは楓奏ちゃんから」でしっかりした感想を言えるし、すっかり安心した。初期は「その場の正解を言わなきゃ」って感じで緊張してたんだろうね。鼓動ツアーではずっとMC一番手なわけで、36公演といえば「まずは瑠乃から」3年分くらい。慣れてくると面白そうな子なので、グループのリズムセッターとしての成長を期待したい。
しんじんずの成長の速度が速すぎて、特にソロパートの歌は速すぎてちょっと正直被せを疑っている。ついこないだのリリイベでもパートによっては全然マイクの声が乗ってなかったからね。歌は段々上手くなるものじゃなくて、続けているうちにある日突然コツが掴めるものかもしれないからわからんけどね。
夜公演で、前の席の綺麗なお姉さんがピンクの小野田さんペンライト2本持ちの方で、小野秋山八木ユニット曲のときは色を赤とエメグリに変えて「これがさにこヲタか!」ってなった。
さて『ナインティーンの蜃気楼』が好き過ぎるわけだが、去年は回替わりだったり、ワンハーフだったりしたのが、今年はフルコーラスで昼夜あって本当に良かった。先輩からパートを引き継いだら元の歌い方を模倣しつつ自分の色を加える人が多いなか、小片色の欠片もない八木ちゃんの「こんなのは真夏じゃない 遠のくドラマチック♪」が好き過ぎて、現場で聴く度に泣きそうになる。お化けは分かる。踊るも分かる。冷え切っている指はそのまま。熱風も分かる。サンスクリーンってなんだよ。検索しても身体に塗るやつしか出てこないよ。八木ちゃんがパントマイムしている縁側に掛ける四角いやつってサンシェードよね。おみずさんも付き合ってくれてありがとう。間奏で一番上手の安美ちゃんから一番下手の八木ちゃんまでいつもの並び順が大好きだったけど、灼熱2024では八木ちゃんが上手2番目くらいになって(一番上手は新メンバーの誰かだったはず)、安美ちゃんが一番下手になってバズーカを取りに行くようになって、月日の流れに感傷的になってしまった。
『ナインティーンの蜃気楼』は9人のメンバーに1つずつパートがある稀有な曲なんだけど、5人辞めたのだから5つパートが空くわけで、しんじんずの誰かに渡るかなあと思ったら、真琳ちゃんが2つ目を獲得した。ドラマチック四銃士がリトキャメになった以上、いずれ「空に願いがまだ消えない♪」をしんじんずの誰かにするのが現実的かな。とはいえ。音楽に関しては、音域オリエンテッド、声質オリエンテッドなパート割りにして欲しいなあと思っている。『妄フリ』みたいな期別パート割りは確かにエモいけど、あんまり良いことにはならんよなあ、くらいの薄いニュアンスで危惧している。
余談。最近、事務所はFCチケットに関して、連番申込を前の方に配置して、ぼっち申込を余った後ろの方に固めているという噂があって、まあまあ事実だろうと思うのだけれどそこはまあ商売だし好きなようにやりなよと思っている。むしろ友人同士それぞれ連番で申し込んで、手元に届いた2連番×2のうち良席を自分達用にして糞席を売りに出す人達の方がフェアでないなあという気持ちもある。まあ事務所と良席厨の化かし合いは基本的に事務所に責任があるのはそうなんだけどね。ちなみに灼熱2023は昼公演:1階-1C-1列、夜公演:2階-2F-11列で、このくらいなら納得感ある。
(思い出し追記)
『Fiesta! Fiesta!』はゆってぃと真琳ちゃんの踊り方の違いがよく分かって、少人数ユニットはいい。
『君と僕の絆』の小野田さんのちょっと落ち着いた歌い方がけっこう好き。『光のカーテン』とかもそうだけど、あの声質にバラードが合うよね。
昼公演の『ハッピークラッカー』で、ようやく八木ちゃんの頭おかしい煽りが普通になったと思ったら、夜公演の『断捨ISM』のタオル回し煽りがアタオカだった。アタオカ質量保存の法則。浴衣でのラストでは真琳ちゃんがけっこう大きく動いててやんちゃというかおてんばだなと思って見ていたら、最後の最後で瑠乃がロッカーのように大ジャンプを二度三度決めてさすがじゃった。
セトリ(※ネットの拾い物)
M1 サマー・チャレンジャー
M3 Fiesta! Fiesta!(Juice=Juice 曲)/谷本安美×河西結心×福田真琳
M4 Say Yeah!-もっとミラクルナイト-(モーニング娘。曲)/石井泉羽×村田結生
M6 サンバ!つばきジャネイロ
M7 同じ時給で働く友達の美人ママ(スマイレージ曲)/小野田紗栞×土居楓奏
M8 嵐を起こすんだ Exciting Fight!(℃-ute 曲)/小野瑞歩×八木栞×秋山眞緒
M9 夏 LOVE ロマンス(ハロー!プロジェクト曲)
M10 Stay free & Stay tuned
M11 ナインティーンの蜃気楼
M12 君と僕の絆
M13 ベイビースパイダー(新曲)
M14 妄想だけならフリーダム
M15 鼓動 OK?(新曲)
M16 青春エクサバイト(新曲)
M17 断捨ISM
EN1 アイドル天職音頭
EN2 昼:勇気 It's my Life!/夜:今夜だけ浮かれたかった
EN3 昼:ハッピークラッカー/夜: 帰ろう レッツゴー!