パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

毎週木曜日は1000円の日ということで、先月オープンしたシネマタウン岡南へ『マイアミ・バイス』を観に行った。巷ではかなりの不評だったので二の足を踏んでいたが、子供の頃から「そぉにぃ〜」と尾藤イサオの声真似をしていた身としてはスルーするわけにもいくまいと、老体に鞭打って出掛けた。新しいシネコンはとてもオサレだったが、映画の方は不評なのも納得の出来だった。リュック・ベッソンの『フィフス〜』的というか、「多額の制作費をゲット出来る監督になったら、こんなロケに行きたいぜ」というマイケル・マンの夢が一杯詰まっていた。とにかくかっこいい映像が撮りたいだけで「俳優は画的に映えさえすれば、後は記号みたいな台詞を話す人形で充分」という露骨さはジャン=ジャック・アノー的かもしれない。ジーナもトゥルーディも主任もいるのだけど、テレビ版とは何の関連もなく、主要な登場人物の背景説明もないから、全く別物の刑事物と考えた方が良いのだろうが、一応『マイアミ・バイス』と名乗るならば、せめてヤン・ハマーのテーマくらいは残して使ってくれても良かったんじゃないだろうか。まあ、テレビ版への思い入れを忘れて、お馬鹿アクション映画としてみても微妙な出来。