パロップのブログ

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CS「第14節・ガンバ大阪戦」

2005/7/10再放送、主審:吉田寿光、実況:寺西裕一、解説:川勝良一
ラスト10分の滅多打ちが印象を悪くしているが、言われるほどひどい内容でもなかった。特に後半開始直後に失点してから65分にPKをもらうまでは、それなりにボールを持って主導権を握ってはカウンターを食らう展開。これをガンバがわざと攻めさせていたととることも出来るが、それで同点に追いつかれていては世話ないし、広島側の良い時間帯だったと考えてもよかろう。
実質、前の3人で攻めている事には変わりがない両チームなのに、ガンバが攻めまくっていたような印象になるのは、やはりガンバが中央できちんとパスを繋げるからだろうか。広島は奪ったら裏狙いばかりで、大木さんか浩司へ縦に1本短いのを入れるだけでも全然違うと思う。これを「だから中盤フラットにしないでトップ下置けよ、馬鹿監督!」ととるか、恐らく監督に「ピッチの状態が悪いからサイドから攻めよう」と言われたら、それ一辺倒になる選手の経験が足りないととるか、ピッチ関係なく中央で繋ぐガンバの選手に感心するか、その辺は個人の価値観。自分は手数を掛けた美しい球回しも好きだけど、下田→服部→寿人がドカン、みたいな最短ルートを目指す攻めも嫌いではない。まあ、ユース出身基準で考えると、広島はガンバの2年後ろくらいを歩んでいるわけで、2年後にはツインズや駒野が二川や橋本のように、より勝負強くなっているはず。
それから、最近の広島はディフェンス面でやや綺麗に行き過ぎているのかもしれない。2人で囲んで3人目がパスをカットする、みたいなオサレな真似をしようとして、少し激しさが足りない。ジニーニョなんかライン飛び出してチェックに行くから、その場で仕留める気満々で素晴らしい。今シーズンはイエロー貰った枚数も例年より少ないようだし、監督の方針かもしれないので、これはスタイルの善し悪しではなく、好き嫌いかも。
後半ロスタイムに入ってからのカズの警告は痛い。実は小野監督はカズに「バイタルを突破されても、失点は仕方ないからイエロー貰うな」と言ってそうだと思っていた。それくらいカズは替えがきかない存在。膠着した時間帯に無理目からミドル打ってみたり、意表をつくというよりはいかにも定石通りなカズらしくて苦笑してしまうが、流れを掴む仕事をしようと努力している。流石キャプテン。
大分戦と順番逆に見てしまった身としては、この日のハンジェはかなり良い出来だったと思うが、相変わらずサポの評価は低い。25分頃の右サイドを斜めに走って駒野の切れ込んでシュートを引き出した動きとかそれなりに連携が出来ているようだし、70分過ぎに右サイドから左サイドの服部まで出した長いキックなんか、一番きつい時間帯だろうに、なかなか思い切りも出てきたのではないかと思わされた。逆にベットは大分戦とは変わって停滞の原因臭かった。押し込まれる時間が長くなると、どうもDHの片割れというポジションにはマッチしなくなる。