パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

L2『湯郷Belle対AS狭山』

9/26、倉敷運動公園陸上競技
湯郷は宮間(10番)と田中(17番)が出ていないのがやや残念(宮間は警告累積との事)。
全体的にこれまで観た中ではもっとも体が重そう。国体の疲労のせいなのか、いつもの預け所がいないためなのか、或いは監督の指示で慎重な入り方をしたのか。たまにしか観ない人間には判断不能。雨上がり後の暑さのせいかといえば、試合中に水分補給をする選手がほとんどいなかったので恐らく違う。
先制点はゴール前で3対3の状況から綺麗なパスでフリーの選手を作ってゴール(これはうる覚え)。2点目はGKかDFから1本のフィードでGKと1対1になりゴール(これは多分確か)。どちらもカウンターから人数をかけずに効率的。前半で2点リード。その後も攻められる事があっても、うまく大人の試合運びで2-0で逃げ切り。監督にとっては「内容の割によく勝ち点を拾った」なのか「気合を入れ直せ」なのか。
3-4-3の3バックは3人とも上背はないけれども屈強な体格、センターハーフ2人には高さがある人という布陣は女子サッカー全体でも大型FWがいないからなのか。
宮間の代わり(正確には3トップの一角)に入ったのが29番(加戸)。1990年生まれだからまだ14歳だけど、身長だけなら既にチームでも高い方だったし、良い意味でふてぶてしい大物感があった。線が細いという感じもなく、骨格強そうだった。しかしサッカー人生の先は長い。澤さんなんて確か15歳で日本代表、17歳で五輪出て、今でも26歳なんだから。身長だけとっても今後どうなるか分からないし、環境の変化によっては急激にモチベーションが落ちる事もあるだろうし、今後とも素晴らしいサッカー人生が続く事を祈りたい。
上田前代表監督によれば、体格・体力は男子高校生にやや負けるくらいらしい。女子サッカーが興行として「ひたむきさ」以外のセールスポイントを作るとすれば、チェスでもみているかのような戦術サッカーを推し進める事だろう。「スピード感や当たりの強さでは敵わないけど脳味噌は10代のガキには負けないぞ」と。とりあえずゴールマウスがGKの体格に比べて大きすぎる点、DFが4人揃っていても1本のスルーパスで破られる場面がよく見受けられる点を考慮するだけでも男子サッカーとは別の進化を遂げる可能性はまだまだありそう。例えばビエルサがアルゼンチン女子代表監督に就任して「ブラジル如きの後塵を拝してたまるか」と朝から晩まで女子サッカーの事を考えるとか、エメルソン・レオンLリーグ監督になった途端、190cmあるバレーボール選手をFWに転向させてロングボール放り込みを開始とか。もちろん素人が口を出すまでもなく、現在の指導者の方々は日々研究されているのだと思う。
狭山の方は18番(大河原)が右ウィングみたいな位置取りから良い突破、更に左にポジションを移して「フィーゴかよ!」と思ったが、チーム全体が押し込まれると本人も守備に奔走してやや停滞したのは残念。それからDFの中央に入っていた20番(佐藤)が姿勢や髪型も含めてお気に入り。絵になる。18番も20番もパンフをみるとFW登録。本当のチーム事情は分からないけれど、テクニックがある選手を前で使いたいのはやまやまだが、そうもいかないのか。