パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『2004年アメリカ大統領選挙〜民主党全国大会』

2004/7/27,28,29,30放送、50,50,50,90分、出演:手嶋龍一ワシントン支局長/山本美希アナウンサー
Q&A形式の会話の、A部分を担当しているのにカンペを読んでいるのがバレバレの手嶋氏はテレビ的に限界だと思う。本来の姿は米国での裏交渉で活躍する実力者なのかもしれないが、あの姿は本人の名誉のためにもならない。余談として山本美希タンのヘアスタイルが途中で変わった。
ファーストレディ候補にしろ、副大統領候補にしろ、民主党候補者のVTRを紹介した後に、必ず同じくらいの尺で共和党側の候補者も紹介していた。選挙権のない日本人がみる番組で、そこまで中立性に拘らなくても良いような気がする。来月の共和党全国大会でも、民主党勢のVTRを流すのだろうか。
党大会各日のハイライトは初日から順にクリントン、テレイザ・ケリー、エドワーズ、そしてケリーのスピーチで、視聴者にスピーチの内容を聞いてもらうというよりは、イベントとしての党大会の臨場感を伝えるのが放送の目的なのだろう。だから「グラミー賞アカデミー賞の授賞式で明らかなように、米国のイベントでは、時間が押すのがデフォなのだから、途中でスピーチを打ち切るくらいなら録画で編集しろ」とはいわない。ただ、スタジオの都合で「それではしばらく○○のスピーチをお聞き下さい」とふられ、スピーチの途中で「話の途中ですが〜」と切られる同時通訳の人はたまったものではないと思う。恐らく内容を把握するために、放送されない部分にも神経を尖らせて聞いているだろうに。あれならば、やはりスピーチの重要な部分を抜き出して字幕付けて録画放送した方がましだろう。
クリントンのテーマは相変わらず「Don't Stop」で、ケリーはU2の「Beautiful Day」のようだ。ケリーのセンスは時代から少し滑っている気がしないでもない。
7〜8年前、内輪で「ブレアの笑顔は悪魔の笑顔」というコピーを流行らせようとして失敗した記憶もあるが、エドワーズ氏の悪魔笑顔っぷりもかなりだ。弁護士特有の薄っぺらい笑顔というのは私の偏見だろうが、彼はブレア氏に似ている。