パロップのブログ

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BS2『アクターズ・スタジオ・インタビュー』「レニー・ゼルウィガー自らを語る」

2004/1/29放送、50分、制作:ブラボーTV/ザ・モーメント・プロダクションズ(2003年)
テキサス州ケイティ(後にヒューストンと合併した近郊の町)出身、父はスイス出身で電気・機械エンジニア、母はノルウェー北部出身の母ヘルフィード、兄一人、高校ではバスケ部/陸上部/チアリーダー&文学・演劇少女、テキサス大学オースティン校文学部(テキサス人の独自性自慢は福岡人や名古屋人に似ている)、演劇は授業で1コースを受講しただけ、在学中からテレビの仕事(単発ドラマ『A Taste for Killing』・『マーダー(Murder in the Heartland )』など?)、『悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス』で主役(テキサスロケだから地元でオーディション?)、『ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使』で主役、『Shake, Rattle And Roll!』(LA撮影のテレビドラマ)、『草の上の月』(『エンパイア・レコード』の後、脚本選んで1年ぶりの仕事で、プチブレイク)、『ザ・エージェント』(「当時は役を選びすぎて預金13ドルしかなかった」というのは、エージェントが作ったっぽい嘘臭いエピソード)、ヨーロッパ人の両親は娘のハリウッド的成功に戸惑う、『母の眠り』(役作りは撮影前に準備万端にしたいタチで『草の上の月』のヴィンセント・ドノフリオが良いアドバイスくれる)、『ベティ・サイズモア』(ゴールデン・グローブ賞授賞式で失敗した話)、『ブリジット・ジョーンズの日記』(ヒュー・グラントはスマート)、『恋は邪魔者:Down with Love』(ユアン・マクレガーと60年代風コメディ)と『コールド・マウンテン』(チャールズ・フレイジャーの名作を映画化)はこの時点で未公開、『シカゴ』(ロブ・マーシャル監督に鍛えられた)
プロデューサーのマーティン・リチャーズが客席に来ているし、リプトンはミラマックスの兄弟を讃えるし、エンドロールの時に映画の場面が流れるなんて初めて見たし、番組中「2003年1月にゴールデン・グローブ賞授賞、アカデミー賞は候補」と言っているし、時期的に「『シカゴ』オスカーへの道キャンペーン」の一環だったっぽい。
この番組に出てくる人は一般に「演技派」と呼ばれる人達だから、出演した映画の監督も作家性があると云われる人が多く、当然番組では演技論とか演出論の話になることが多いのだけど、今回は「この作品の監督は誰それ」なんて話は全然出なかった(『シカゴ』は例外)。10年弱のキャリアの割に代表作が数多あり、番組で全部触れられなかったくらいなのに、作品に関する掘り下げた話はほとんどなく、50分何を話していたか思い出せない。学生が演技に関する質問をしても「名声は苦手」なんて返答しかしない。これまで見た中で一番中身が薄かったけど、ゼルウィガーに関する謎は深まった。というか、どんな人か全然レッテル貼り出来なかった。オフ・ブロードウェイに出て演技派を気取るわけでもなく、ムービースターらしくもない。