パロップのブログ

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BS1『ウィークエンド・スペシャル』「ドナウ・閉ざされた航路〜国際紛争の後始末」

2003/2/2放送、構成:村瀬史憲、プロデューサー:立石篤、制作統括:三雲節/中西利
「他人のちのモノを壊したら、弁償するのが常識だろ」とアメリカに迫ったら、シカトされ(戦争で破壊した国に補償していたら、戦争にならんわな)、意地を張っていたらドツボにハマったユーゴの話。ミロシェビッチは多分30億円がなかったわけでもなかろうが、「相手が払うべきだ」とメンツに拘ったら引っ込みがつかなくなっただけだろう。大半はウクライナとユーゴ(コーディネーターは大塚真彦氏)で取材した映像だが、オーストリアハンガリーの外務関係者にインタビューしたのは、わざわざ各国回ったわけではなく、ドナウ委員会の会合でブダペシュトに集まってきた連中を各個撃破したと思われ。社会主義時代はなんのかんのと馬鹿にされているわけだが、あの約50年間、政治的にオーストリアやドイツと喧嘩してドナウを堰き止めた事も、技術的に橋をぶっ壊した事も、金銭的に河岸維持が出来なかった事もなかった事実を考えると、行政システムとしてそうひどい事もなかったのでは、といってみる。橋の修理もドナウの管理もEUの後ろ盾なしには進まなくなっていきそうな現状をみると「EUは東へ拡大しているんだなあ」と実感する。