パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『ドキュメンタリーWAVE』2012/4-2013/3

「勝ち取った一票―中国 烏坎村 闘いの記録」 

2012/4/7初回放送、50分、取材:高橋敬明、ディレクター:李忱、制作統括:鈴木真美/三浦尚/佐藤充則、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/アジアンコンプレックス 

人口13000人

「嘆きのギリシャ―700ユーロ世代の真実」 

2012/4/14初回放送、50分、撮影:谷津賢二、取材:高島宏起、コーディネーター:ヴェタ・ハジオアヌ、ディレクター:市川瞳、制作統括:鈴木真美/三浦尚/上田未生、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK日本電波ニュース社 

パノス・トチカス、ゾイー・ゲオルガンダ、マリニキ

… 

「企業が国を訴える―エルサルバドル 自由貿易協定を巡る攻防」 

2012/4/21初回放送、50分、撮影:木村浩之、リサーチャー:村上良太、取材:五十川大輔/下野浩介、ディレクター:長塚洋、制作統括:鈴木真美/森田智樹/熊谷均、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK日本電波ニュース社

パシフィック・リム(鉱山会社)トム・シュレーク社長、ネバダ州リノ 

2009年に解放戦線が政権、親米保守政権が貿易協定を結び、 

ICSID投資紛争解決国際センター 

TPP 

2004年中米自由貿易協定 

いま、国が国民の健康や環境を守るために決定したことが外国企業に訴えられるケースが相次いでいます。 

農民支援団体ビグリナ・モラーレス 

鉱山開発禁止法の制定(2012年) 

モラーレスさん「貧しくて何もかも足りない私達の国です。巨額の請求をされても支払いに耐えられません」 

「世界の国々が成長を求めて結ぶ自由貿易協定。優先されるのは国同士で決めたルールか。環境や健康を守ろうとする国の政策か。エルサルバドルが強いられた苦悩は、グローバル化がもたらすもう一つの現実です」 

「“脱原発”に揺れる町―ドイツ・世界最大の原発基地」 

2012/5/5初回放送、50分、撮影:冨田太雄、コーディネーター:大住早栄子、取材:長島真、ディレクター:三島由裕、制作統括:高橋孝/千葉聡史/北村和也、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/クランジィ 

グライフスヴァルト原発、ルブミン(町)

解体建屋に入る日本人取材班3人

… 

シェールオイルを掘りおこせ―新たな石油鉱床の衝撃」 

2012/5/19初回放送、50分、撮影:高橋僚、コーディネーター:加藤祐二、リサーチャー:中里雅子、ディレクター:酒井裕、制作統括:鈴木真美/三浦尚/酒井裕、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHKエス・ヴィジョン

バッケン油田、コーディアック社、リー・ピーターソンCEO、フラッキング、ドリル・ベビー・ドリル

… 

ミャンマー軍政下20年の真実―フォトジャーナリスト 再会の旅」 

2012/6/2初回放送、50分、取材:玉本英子/赤津陽治、ディレクター:菅生千草、制作統括:鈴木真美/三浦尚/石丸次郎、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHKアジアプレス・インターナショナル 

宇田有三

「シリア・ラプソディー―米国シリア人の苦悩」 

2012/6/9初回放送、50分、撮影:池田俊己、コーディネーター:雨宮千尋、取材:上篠達也、ディレクター:川畑耕平、制作統括:鈴木真美/山根幸太郎/川畑和久、制作:NHKグローバルメディアサービス、制作・著作:NHK/パオネットワーク 

「フロリダのキューバ社会はシリア革命の同盟者だ」

「幸せの国の子どもたち~ブータンからの報告」 

2012/6/16初回放送、50分、撮影:外山泰三、取材:野沢美慧、ディレクター:川崎彰子、制作統括:鈴木真美/矢島良彰/成川功修、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/テムジン 

グローバル化の弊害」 

貧困レベルの改善、乳児死亡率、給食、医療、教育、学ぶことの出来る幸せ、GNH

タンザニア ゆがんだ大地― “金Gold”バブルと呪術のはざまで」 

2012/7/7初回放送、50分、コーディネーター:大森憲治、取材:牛田幸宏、撮影・ディレクター:山口恒治、制作統括:鈴木真美/三浦尚/柚口三奈子、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHKドキュメンタリージャパン 

仮タイトルは「歪んだ大地〜タンザニア・アフリカンバブルがもたらしたもの~」 

早く結婚できる、頭が良くなる、金持ちになる。

「歩き始めて、サロメの表情が変わった!」「次第に表情が険しくなる」のナレーション

「俺たちはわずかなモノを運ぶだけの奴隷のようなものだ」 

アフリカ・タンザニア。この国は今、空前の開発ラッシュに沸いている。かつての社会主義国は、IMFの勧告を受け入れ、経済の自由化を促進、外資の導入と、豊富な鉱物資源が後押しし、グローバリズムのうねりの中で、今も右肩上がりで成長を続けている。一方でタンザニアは“プリミティブなアフリカ”が今も生き続ける国でもある。学業や仕事、人生の成功を呪術師に祈ってもらい、病気になれば呪術医に祈祷してもらう。前近代的な思想は人々の暮らしの中に深く浸透しているのだ。鉱山開発に沸くタンザニア北部の町、ムワンザには、呪術師の店が軒を連ねる。格差の拡大したタンザニアで、成功を願う企業家が、どこを掘削すれば、鉱脈に突き当たるか、ご託宣を求めるからだ。呪術師の託宣を真に受けた、前近代的な事件さえも起きている。開発と呪術が交錯する町で、成長著しいアフリカの歪んだ現実を見つめる。

「“イタリアブランド”を創りだせ―ファッションの都に生きる中国人」 

2012/7/14初回放送、50分、撮影:今井巧、取材:江本誠、コーディネーター:ロレーナ・ステンダールディ、リサーチャー:兪程珊、ディレクター:小黒雅宏、制作統括:鈴木真美/日置一太/神田聰、制作・NHKグローバルメディアサービス、制作・著作:NHK/トップシーン 

何故かサブタイトルが575調。 

カヴァッキ・アンドレア/アンセルモ・ポテンツァ/ルカ・ジュスティ/ロベルト・チェンニ

「大地は誰のものか―ロシアを耕す中国人」 

2012/7/21初回放送、50分、撮影:張華東、コーディネーター:アンドレイ・グロトフ、ディレクター:何祖杰、制作統括:鈴木真美/金子与志一/永野浩史、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/アジアドキュメンタリーセンター 

黒竜江省新建村 

「ロシア極東・東シベリアと中国東北部の協力プログラム」(2007) 

「中国国家食糧安全中長期計画」(2008~2020) 

2012年6月北京で調印、ロシアWTO加盟

「訴えられた科学者たち―イタリア 地震予知の波紋」 

2012/8/18初回放送、50分、撮影:長田勇、コーディネーター:荻原千佳子/Link Japan、取材:吉田健伴、ディレクター:山田礼於、制作統括:制作統括:鈴木真美/牧哲雄/三浦尚、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHKドキュメンタリージャパン

ラクイラ地震2009/4/6、2012年5月取材

日本の医療裁判に似ている、裁判で「施設が整っていないのにいちかばちかで患者を受け入れるな」判決→患者たらいまわし

イタリアは被告がしおらしくしていないのがいいね。 

何故「安全宣言」を出したのか行政側の理由を追求する謎解き部分は面白い。しかし、要所要所で「この取材は市民の側に立ってます。一番大事なのは同じような被害を出さない事」というエクスキューズが挟まってて残念。そんな建前はいいから。大事なのは科学と裁判の関係だろ。

… 

「東アジア物流大変動―躍進 韓国プサン港」 

2012/9/1初回放送、50分、撮影:手島透、コーディネーター:イ・ヨンジュ、ディレクター:小林純也、プロデューサー:伊槻雅裕、制作統括:川畑和久/前原信也、制作:NHKグローバルメディアサービス/千代田ラフト、制作・著作:NHK

「格差と闘う―韓国 青年ユニオン」 

2012/9/8初回放送、50分、撮影:コ・ジンファ、コーディネーター:チョン・ミョンギュ、ディレクター:藤原敬史、プロデューサー:並木明典、制作統括:川畑和久/山田礼子/彦由真希、制作:NHKグローバルメディアサービス、制作・著作:NHK/オフィスボウ 

首都圏青年ユニオン河添誠

ピザ配達30分以内制

「除染された故郷へ―ビキニ核実験・半世紀後の現実」 

2012/9/15初回放送、50分、撮影:今井輝、コーディネーター:福原顕志、リサーチャー:繁昌久美、ディレクター:佐々木英基、制作統括:田辺雅泰、制作・著作:NHK・広島

「私たちの国に民法ができた―カンボジア 弁護士たちの闘い」 

2012/9/22初回放送、50分、撮影:鈴木克彦、取材:瀧澤将師、ディレクター:高柳峻、制作統括:鈴木真美/毛利匡/三浦尚、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/ソリッドジャム

※この項のメモが長いのは、内容ではなくスタイルとして興味深いドキュメンタリーだったので、単独でエントリーを立てようと思ったけどうっかり番組を消去してしまって見直せなくなったので投げ出したのです。

ポル・ポト政権崩壊から33年、カンボジア社会は民主化の転換点に立っている。昨年12月、日本法曹界の支援により、初の正式な民法典が適用された。実はこれまでカンボジアには暫定的な民法しか存在しなかった。ポル・ポト派がそれまであった全ての法律を廃止し、裁判官・弁護士など法曹人をせん滅したからである。新民法は市民の居住権を強化し、土地の所有権も明確に規定。この新民法を楯に、これまでインフラ整備や開発のため、強制的に立ち退きを強いられてきた市民たちが声を上げ始めたのである。番組は、市民の権利保護に奔走する弁護士たちの取り組みを通じ、カンボジアが、ポル・ポト時代の悪夢から脱し、民主的な市民社会を確立することができるのか、その格闘を見つめる。

 民法ブックの裏表紙にJICAと書いてて弁護士さんが指さして「これ、あんたのとこのだよ」とアピールしているのに無視。ちょっと堅物で残念。 

一般的なカンボジア人が「タイへの出稼ぎ」についてどういうイメージなのかは分かった。 

開発独裁上等な途上国で頑張る人権弁護士に密着した人情物という事では普通に興味深いが、ある日突然“民法”が降ってわく、という出来事の面白さを伝えるには少し足りない。ブータンで初の選挙投票ドキュに似たような。 

恐らくは導入初期、民法というルールブックだけじゃダメで、ノウハウ=判例=定石もセットで渡さないと機能しない…のは充分承知で、文面のみから想像力を駆使して、国の実情にあった思わぬ法律解釈を積み重ねて慣習=判例カンボジア独自で積み上げて欲しい、という日本の民法学者の思いはあるかもしれない。

自治官僚・長野士郎が地方自治の神様と謳われたのは法解釈の解説書『逐条地方自治法』を書いたからで、やはり条文だけでは現場の実務は動けないのだろう。

法律無くて政府無双(無法)→法律あるけど慣習に従って政府無双(慣習優位)→法律に拘束されて無双出来ない政府(法律優位)、この2番目の矢印の瞬間が見たいんだよ、視聴者は。やり放題やってきた政府の役人が「あれ?なんか知らないけど、世間の風が慣習より法律を大事にしてて、やり放題するとなんかまずい気がする」って自覚と無自覚の間で悟る瞬間が見たいんだよ。 

民法の所有権証明の期限が20年とか30年になっているのも、要するにポルポト時代の私有財産制度廃止の断絶、歴史の断絶があって「内戦終結前の事はぶっちゃけ分からないから不問で」という策なわけで、「お前が主張している土地は、ポルポト前に俺の爺さんが耕していたのを、内戦のどさくさにまぎれてお前の母さんが奪ったものなんだよ!証明できないけど…」みたいなケースもあるだろうに、この民法はそういうのチャラにするための20年前基準だとしたら、むしろ民法による圧政。

昔からの妄想で、野球の映像なんか見た事もない北欧の弁護士やIT技術者に野球のルールブックだけを手渡し「これを読んで実際にゲームしてみて」ってやったら、慣習に従ってプレーする日米人には思いもつかない解釈であっと驚く野球を見せてくれるんじゃないかと思っている。 

 …

「止まらぬ頭脳流出―ユーロ危機 ポルトガルの落日」 

2012/10/6初回放送、50分、撮影:Jose Pinto/Joao Tocha、コーディネーター:堀愉実子、取材:中村みどり、ディレクター:増田浩、制作統括:川畑和久/茂木明彦/曽我俊郎、制作:NHKグローバルメディアサービス、制作・著作:NHK/ウォーク

「スペイン危機を生きる~住まいを求め連帯する市民たち~」 

2012/11/10初回放送、50分、撮影:辻中伸次、コーディネーター:出村裕子、取材:出張真理子、ディレクター:新井章仁、制作統括:鈴木真美/橋本佳子/日置一太、制作:NHKグローバルメディアサービス、制作・著作:NHKドキュメンタリージャパン 

9/25の映像あり(取材の最終?)、バルセロナ、アダ・コラウ(38歳)、住まいのための連帯運動、不法占拠マンション、 ナップサックがバルサの14番アンリwww、10月末、ローン自殺に言及

※2021年5月に検索したら、アダ・クラウは2015年にバルセロナ市長になって、日本語版ウィキペディアに項目があるくらいに偉くなっていた。

分断されるアメリカ―激戦州フロリダの攻防」 

2012/11/24初回放送、50分、撮影:今井巧、コーディネーター:ポール・ディマルティーノ、取材:勝俣和仁、ディレクター:御牧賢秀、制作統括:鈴木真美/牧哲雄/三浦尚、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHKドキュメンタリージャパン 

10/6の映像、投票日の映像(取材の最終?)

民主党全員が善人ではないし、共和党全員が悪人でもない 。

「エジプトの失踪者~“アラブの春”の若者はいま~」 

2012/12/8初回放送、50分、撮影:池田俊己、コーディネーター:ムハンマド・ハテム、取材:土田紗佑里、ディレクター:川畑耕平、制作統括:鈴木真美/茂木明彦/山根幸太郎、制作:NHKグローバルメディアサービス、制作・著作:NHK/パオネットワーク

… 

原発の“安全”を問い直す~米NRC前委員長 福島への旅~」 

2012/12/22初回放送、50分、撮影:日昔吉邦、コーディネーター:野口修司、取材:豊田研吾、ディレクター:新田義貴、制作統括:山元浩昭、制作・著作:NHK 

グレゴリー・ヤツコ(米原子力規制委員会(NRC)前委員長)

「ヒトも文化も我が国へ―カタールの世界戦略」 

2013/1/5初回放送、50分、コーディネーター:春日雄宇/木村ひろみ、撮影:池畑道佐、取材:小山慎介、ディレクター:すずきしんじ、制作統括:川畑和久/三浦尚/国分禎雄、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHKテレビマンユニオン 

ハロッズカタールが買収!って以前からドディアルファイドがオーナーだったじゃん。

「映像記録 市民が見つめたシリアの1年」 

2013/1/12初回放送、50分、撮影:シリア市民/福本充雅、取材:NHKカイロ支局、ディレクター:山本大輔、制作統括:太勇次郎/加藤直一、制作・著作:NHK 

ナレーション「政府軍が戦闘機で無差別に住民を空爆するという異常な事態」、悲惨ではあるが通常の戦闘行為と“異常な事態”とを区別出来る戦争リテラシーを持った平和主義者が日本にはいない印象。当事者を交渉のテーブルに着けるべき戦闘と大国が軍事介入しないとダメな戦闘とを区別出来る(略 

入手した衝撃映像をそのままたれ流すのではなく、電話取材して場所や時間を特定して、映像の意味を付与して「報道」として放送するところは流石NHK 

シャミル常岡氏クラスタと重房メイ氏クラスタとでは、番組の感想が真っ二つ。市井の一般人だと、専門家の意見を“信じる”しかないのはまあ仕方ない。陰謀論好きな人達が“真実に気付いた俺以外みんな馬鹿”と思うのもまあ仕方ない。

… 

毛沢東の遺産―激論・二極化する中国」 

2013/1/19初回放送、50分、取材:高橋敬明/川口晃世、ディレクター:李忱、制作統括:鈴木真美/三浦尚/佐藤充則、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/アジアンコンプレックス

ミャンマーメディア大改革~報道の自由は実現できるか~」 

2013/2/2初回放送、50分、撮影・取材:山口大純、ディレクター:高田彩子、制作統括:萬木洋、制作・著作:NHK 

4か月を追う。

「香港―さまよえる貧困高齢者たち」 

2013/2/16初回放送、50分、撮影:市川元樹、コーディネーター:江原千登勢、取材:劉慶雲、ディレクター:菅家久、制作統括:鈴木真美/三浦尚/西田治彦、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/ジン・ネット 

サムスイポー区、カメラアングル良かった。 

「活躍!ドイツ海賊党~ネット世代の政治のゆくえ~」 

2013/3/3初回放送、50分、撮影:手島透、コーディネーター:野村志乃婦、取材:福原美穂子、ディレクター:橋口恵理加、制作統括:川畑和久/茂木明彦/伊槻雅裕、制作:NHKグローバルメディアサービス、制作・著作:NHK/千代田ラフト 

POLITIK2.0 

「人間が理解し合うにはやっぱり直接顔を合わせる事だよね」的な番組後半の誘導はいかがなものかと思ったが、なかなか面白かった。 

海賊党の新規性は透明性や直接民主主義にあり、その他は今までリアルでやっていた事をネットに移しただけで議論の方法は変わらないのか、それともネットを介する事で議論のスタイル自体が変わっていくものなのか。その辺りのつっこみが物足りなかった。

個人的な興味はドイツ人はどんな風に話し合いして、どんな風に妥協・合意するのかだったわけで、空港跡地の利用に関する議論や駆け引きをもっと見せて欲しかった。会議前日には既に会議録(仮)が出来ているとか、そういう根回しは日本人の体質じゃなくてどこの国でもあるんだとか。そういうツッコミをしながら見た。 

番組の感想をネットで検索すると海賊党の主張は是か非かみたいな話が多数になるわけだが、ドイツの政党の主張なんてどうでもいいじゃん、俺は海賊党の話がしたいんじゃない。日本のディレクターが海賊党をどういう風に描いたか、それはフェアだったか、みたいな話がしたいぜ。

原子力“バックエンド”最前線~イギリスから福島へ~」 

2013/3/9初回放送、50分、撮影:岡野崇、コーディネーター:ルース平井、リサーチャー:中里雅子、ディレクター:酒井裕、制作統括:林新、制作・著作:NHK

電動三輪車で飛躍せよ―フィリピン 新市場をめぐる攻防」 

2013/3/16初回放送、50分、撮影:米谷悟、コーディネーター:江島凉司郎、取材:宇山つむぎ、ディレクター:安原歩、制作統括:鈴木真美/村田英治/本間岳史、制作:NHKエデュケーショナル、制作・著作:NHKえふぶんの壱 

セブ市、プロスタッフ・廣瀬社長、テラモーターズ・徳重社長

「シリア ある家族の戦争」 

2013/3/30初回放送、50分、撮影:熊谷均、取材:遠藤正雄、ディレクター:新田義貴、制作統括:鈴木真美/吉田宏徳/熊谷均、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK日本電波ニュース社 

アレッポ、タルレファト、モハメド・カブソ、アブデルラーマン・カブソ(アンマン)ムスリム同胞団、バラダTV、 

「アサドは異教徒・歴史文化の簒奪者」という視点色濃い。 

水先案内人を現地ジャーナリストに頼むと、日本人ディレクターの視点と現地案内人の視点が混ざって区別つかないのでなかなか難しい。

『証言記録 市民たちの戦争』2011/1-2012/1

NHK総合証言記録 市民たちの戦争「“捕虜”と向き合った戦争 愛媛 別子銅山 

2011/1/8初回放送、25分、撮影:増田泰伸、取材:有馬未来子、ディレクター:佐藤網人、制作統括:沢田博史、制作・著作:NHK松山 

国の意向が強く働く民間銅山会社が舞台。そもそも銅山って何?国と会社の関係は?軍人と民間人の関係は?等々、現代人にとって想像しにくい背景が多々あるなか、わずか25分という制約もあってそうした背景説明はすっ飛ばして、番組の主旨通り証言を繋げて構成してみたら、デヴィッド・リンチ風のパッチワーク物語になっていた。 

ずっとこの証言シリーズを見ているが、地方局が制作したものの方が恐らく上層部の命令である「“戦争は二度としてはいけない”視点で描きなさい」に忠実。「取材した→戦争はよくないという証言が集まった」ではなく「戦争はよくないという証言を集めてまわった」の違いとでもいおうか。 

証言中の「筋金が違うぞ!」の使い方が現代的でなく、意味が分からない。「筋が違う」と「筋金入り」は語源が同じ? 

太平洋戦争中、銅の増産を強いられた愛媛・別子銅山。国によって動員された連合国の戦争捕虜に向き合った人々による厳しい監督の様子や、拷問の実態を市民の証言で伝える。

… 

『証言記録 市民たちの戦争』「“還らざる島”からの脱出 北方四島の戦争」 

2011/1/8初回放送、25分、取材協力:千島歯舞諸島居住者連盟、撮影:遠山光晴、取材:佐藤恭孝、ディレクター:川村正祐、制作統括:古庄拓自、制作・著作:NHK釧路

北方四島満州のようにソ連軍が侵攻してきて住民が逃げ出したものと思っていたが、実際には南ベトナムキューバのような状況だったらしい。勉強になった。

ロシアのメドヴェージェフ大統領が国後島に訪れ、日本が返還を求めている北方四島を実質的に支配しているのがロシアであることをアピールした。 北方四島が戦争中にロシアに占領され、島民が島から逃げ出したことや住民が退去を命じられて現在に至るまでのことを関係者に話を聞いた。 

(参考) 

『Nスペ』「北方領土 解決の道はあるのか」 

2011/2/13初回放送、50分、撮影:坂井恭昌/金澤嘉昭、コーディネーター:ビクトル・フィラートフ、リサーチャー:柳原緑、取材:佐藤恭孝/吉見和紀/関義幸/大濱敦、ディレクター:田中雄一/横井秀信、制作統括:古庄拓自/齋藤敦、制作・著作:NHK釧路・札幌

『証言記録 市民たちの戦争』「“朝鮮人軍夫”の沖縄戦 

2011/2/27初回放送、25分、撮影:ユ・ジンハ、リサーチ:チョン・ミョンギュ、編集・ディレクター:伊藤王樹、制作統括:宮本英樹、制作・著作:NHK沖縄

『証言記録 市民たちの戦争』「軍用機工場の戦い~群馬・中島飛行機 

2011/3/6初回放送、25分、撮影:中村圭嗣、ディレクター:守屋博之、制作統括:河野康彦、制作・著作:NHK前橋

『証言記録 市民たちの戦争』「封印された大震災―愛知・半田市 

2011/8/9初回放送、25分、撮影:川崎智弘、ディレクター:山崎啓明、制作統括:林幹雄、制作・著作:NHK名古屋

変に道徳的なナレーションを付けず、証言で締めたのは上手い。全く知らなかった事実だし、このシリーズでは屈指の出来だと思った。

予算のあるNスペ辺りだと、崩れる建物の構造をCGで分かりやすく説明してくれるんだろうけど、地方局の限界もまた良し。

放送前の仮タイトルは「封印された大震災―愛知・半田」。何で本放送では“市”が付いたのやら。

以下、史料としての番宣3バージョン。

太平洋戦争後期の昭和1912月、東海地方を、マグニチュード7.9の巨大地震が襲った。死者1200人以上に達した大震災で、被害が集中したのが、軍用機工場だった。建物の倒壊により、工場で働いていた10代の少年少女が、命を落とした。しかし、この事実は、国の徹底した情報操作によって、“封印”される。国は、なぜ地震の被害を隠そうとしたのか。近年発見された機密資料や被災者の証言から、大震災の実態をひもとく。

太平洋戦争終盤、愛知県をM7.9の大地震が襲った。しかし国は大地震の被害を、徹底的に“封印”する。その真相を近年発見された資料からひもとく。

太平洋戦争終盤、愛知県をM7.9の大地震が襲い、激震に見舞われた知多半島中島飛行機の半田工場では、建物が全壊し、がれきの下敷きになった153人が無惨な死を遂げた。しかし国は、大地震の被害を徹底的に“封印”する。その真相を、内務省検閲課の検閲日誌や、大震災の極秘報告書などの最新資料、そして学徒動員中に被災した体験者の生々しい証言から、ひもといていく。

『証言記録 開拓者たち―千振開拓団の80年』 

2012/1/1放送、30分、撮影:毛利立夫/王革、取材:中井大紀、ディレクター:中村豊、制作統括:松居径/矢島良彰/北川恵/杉田浩光、制作・著作:NHKNHKエンタープライズ/テムジン/テレビマンユニオン 

永井とく「大豆やコーリャンを貰っても食べられるわけがない。二人目の子を亡くした」 

証言される高齢者がみんなホガホガ喋ってて聴きとり辛いんだけど字幕無し。何故か一箇所だけ字幕が出てきて、その部分は特別聴きとり難いってわけでもないという謎仕様。 

露助とか匪賊とか言うけど、持ち上げるべき開拓者だから言葉狩りするわけにもいかないし。悪いのは国と軍で、無垢なる民衆ではないし、傀儡国家満州

地方局に置いておくにはもったいないと思ったNHK名古屋・山崎啓明ディレクターはその後、ちゃんと実績を積んでいた。俺の慧眼たるや。それは冗談としても、取材力や批判精神は分からないけど構成力や演出力は割と見抜ける力量を身に付けたと思っている。

インテリジェンス1941

インテリジェンス1941

 

『証言記録 兵士たちの戦争』2011/12-2012/3

『Nスペ』「証言記録日本人の戦争 第1回アジア 民衆に包囲された戦場」 

2011/12/3初回放送、75分、撮影:南部祐/鈴木正実、リサーチャー:藤岡ひかり/高柳陶子、コーディネーター:柳原緑 ほか、取材:久木元太/太田宏一、ディレクター:宮本康宏/米本直樹、プロデューサー:矢島良彰、制作統括:伊藤純/藤田英世、制作協力:テムジン、制作・著作:NHK

『Nスペ』「証言記録日本人の戦争 第2回太平洋 絶望の戦場」 

2011/12/4初回放送、50分、撮影:南部祐、リサーチャー:藤岡ひかり/森史雄、取材:小柳ちひろ/太田宏一、ディレクター:宮本康宏/米本直樹、制作統括:伊藤純/藤田英世、 制作・著作:NHK

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『戦争証言スペシャル』「運命の22日間~千島・サハリン(樺太)はこうして占領された~」 

2011/12/8初回放送、110分、撮影:須田眞一郎、コーディネーター:ナターシャ・ガリャーチェワ/イリーナ・マハラゼ/エテリー・サコンチコワ/チョン・ミョンギュ/柳原緑、取材:尾形和義/福士誉太/藤井沙織/笹本賢光、ディレクター:金本麻理子、制作統括:塩田純/宮田興、制作:NHKエデュケーショナル、制作・著作:NHK/椿プロ

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『証言記録 兵士たちの戦争』「中国華北 占領地の治安戦 独立混成第4旅団」 

2011/12/10初回放送、45分、撮影:鈴木正実、ディレクター:米本直樹、制作統括:伊藤純/矢島良彰/鳥谷部寛巳、共同制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/テムジン

百団大戦(1940年)

『証言記録 兵士たちの戦争』「輸送を命じられた精鋭部隊 駆逐艦・第二水雷戦隊 

2011/12/10初回放送、45分、撮影:鈴木耕一、取材:吉越美恵、ディレクター:中山宙、制作統括:藤田英世/田嶋敦/宮田興、制作:NHKエデュケーショナル、制作・著作:NHK/東京ビデオセンター

『証言記録 兵士たちの戦争』「フィリピン・ルソン島 補給なき永久抗戦 陸軍第23師団」 

2012/3/4初回放送、45分、撮影:岩永裕二、コーディネーター:村山幸親、ディレクター:田村圭香、制作統括:田中美利、制作・著作:NHK熊本 

自活自戦、永久抗戦、師団2万人、地獄病院

『証言記録 兵士たちの戦争』「台湾先住民“高砂族”の戦争」 

2012/3/4初回放送、45分、撮影:後藤一平、取材:後藤一樹、ディレクター:小柳ちひろ、制作統括:伊藤純/鳥谷部寛巳/矢島良彰、共同制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/テムジン

「三つの名を生きた兵士たち~台湾先住民“高砂族”の20世紀~」 

2012/8/11初回放送、90分、撮影:後藤一平、取材:野沢美慧(?)、ディレクター:小柳ちひろ、プロデューサー:太田宏一、制作統括:伊藤純/戸沢冬樹/矢島良彰、制作:NHKエデュケーショナル、制作・著作:NHK/テムジン

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『証言記録 兵士たちの戦争』「さまよい続けた兵士たち~グアム島 終わりなき戦場~」 

2012/3/20初回放送、45分、リサーチャー:中里雅子、コーディネーター:小川昌司、撮影:宮下裕史、ディレクター:水嶋大悟、制作統括:竹中友美、制作・著作:NHK松山

『証言記録 兵士たちの戦争』「満州国軍~“五族協和”の旗の下に~」 

2012/3/31初回放送、60分、撮影:後藤一平、コーディネーター:全欣/バリジニマ/キム・ヘギョン、取材:内山直樹/野沢美慧(?)、ディレクター:小柳ちひろ、制作統括:伊藤純/宮田興/矢島良彰、共同制作:NHKエデュケーショナル、制作・著作:NHK/テムジン 

エンドクレジット録画に失敗したので推測含む。